〈はじめに〉
今回は
「高次脳機能障害」について
「失語症の症状」をまとめました。
失語とは何か
他の記事で書いています。
https://ken-pt-blog.com/2021/03/24/【高次脳機能障害】失語とは何だろう/
この記事では
・失語とは何か分かったけど
どんな症状が出るの？
・全然イメージできない
という方は
見て頂けると幸いです！
それではやっていきましょう！
〈失語の症状とは？〉
失語の症状は
・発話の障害
・復唱の障害
・聴覚的理解の障害
・読みの障害
・書く障害
の5つに分類されます。
○発話の障害
→伝えたいことは思い浮かぶが
言葉に出せない。
出ても誤った内容を
伝えてしまう。
言葉を誤る状態では
・単語を正しく言えない状態
・単語は言えるが
文章が正しく言えない状態
があります。
・運動性構音障害
・発動性の低下
（発語しようとする意識が低い状態）
上記2つを
見分けることが
大事になります。
○復唱の障害
復唱の障害では
・仮名1文字の復唱が
むずかしい
・単語は言えるが
文節が多くなると
むずかしくなる
上記のように
異なる場合もあります。
また構音障害があれば
その影響は受けてしまいます。
例としては
・真似して言ってもらう場合
「カメラ」
→「ガ、ベ、ダ」
「みかん」
→「イカン」、「リンゴ」
など
になります。
○聴覚的理解の障害
音声や言語の
理解がむずかしくなる障害
になります。
・電話の音
・赤ん坊の鳴き声
など
上記のような音は分かります。
復唱の障害と
同じように
多くの特徴的な症状が
見られます。
・音声や単語レベルから
難しい場合
・文法構造の理解が
むずかしくなる場合
上記のような
症状があります。
文法理解は
単語の理解より難しいです。
情報量の多さや
助詞の理解と文法的な要素が
あるからです。
○読みの障害
読みの障害では
・読解の障害
→意味理解の障害
・錯読
→音読する時に
読み間違える
上記2つに分類されます。
両方とも
個人差がありますが
障害されることが多いです。
読み書きは
これまでのレベルの
個人差があります。
なので、
障害を判定する前の
情報収集も必要に
なってきます。
一般的には
「話す」「聞く」の
言語能力より
「読む」「書く」の
文字言語能力の方が
障害されやすいです。
○書く障害
「書く」は他の
言語様式の中で
最も障害されやすいです。
失語症による
書く障害を評価するときは
・自発書字
・書き取り
の両方を見ましょう。
○自発書字
・名前や住所を書く
・絵や風景を見て
内容を書いてもらう
上記のようなことです。
これは
喚語困難がある場合でも
むずかしくなります。
○書き取り
・音声での内容を書くこと
になります。
文字を誤ってしまうことを
錯書と言います。
聴覚障害がある場合にも
むずかしくなります。
自発書字と書き取りの
文字自体の想起が
むずかしくなることも
あります。
読みの障害と
同じように
仮名と漢字での
差が出てしまうことも
あります。
〈まとめ〉
失語症の症状は
どうでしたか？
イメージがむずかしいのが
正直な意見ではないでしょうか？
実際に見たとしても
判断ができないことも
あるでしょう。
この記事でのポイントは
失語症の症状は
・発話の障害
・復唱の障害
・聴覚的理解の障害
・読みの障害
・書く障害
5つに分類されます。
これだけで良いので
覚えておきましょう！
症状により
細かく分かれていることも
あります。
また1つ1つやっていきましょう！
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・リハビリテーション
ビジュアルブック
監修：落合慈之
編集：稲川利光
〈最後に〉
Q.
失語症の症状の
分類は分かりましたか？
A.
はい or いいえ
コメント、TwitterでのDM、リプ
お待ちしております！
学生さんの国試の勉強や
実習での悩み、相談も承っております！
けん@理学療法士
