【立位姿勢】立位で重心の動きってどうなってるの?

 

〈はじめに〉

 

今回は

「立位姿勢」について

「立位での重心動揺」

まとめました。

 

立位では

重心動揺があり

それを制御している機能も

あります。

 

この記事では

 

・どのように重心の動揺があるのか

 

・どこで動揺を制御しているのか

 

・重心の動きのイメージが湧かない

 

という方は

見て頂けたら良いです。

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈立位姿勢での重心動揺について〉

 

基本的な立位姿勢は、

抗重力機構や

外から加わる力により起こる

重心移動を元に戻す機構で

維持されています

 

立位姿勢では、

支持基底面と

足部や関節の関係により

決まります

 

身体は

足関節を支点として

逆振り子のような運動

行っています。

 

また

立位での頭部や重心は

いつも動揺しています

 

呼吸運動に伴う重心移動

呼吸のリズムや大きさに対応しており

体幹や股関節の逆走運動が

代償的に起こります

 

そのため実際の

動揺はわずかになります。

 

 

〈立位での重心線は?〉

 

立位姿勢では、

重心線が足関節の前方に

位置しているため

重力は体幹を前に

倒すように働きます。

 

この動きを

下腿三頭筋などの

背側にある筋群の活動により

調整しています

 

そのため

重心の前後運動が

起こります。

 

 

〈重心動揺の面積とは?〉

 

幼児期から10歳代後半まで

年齢増加に伴って

減少していきます。

 

20歳代には最小になり

その後は増加して

70歳代以降は

著しく大きくなります

 

高齢者がふらふら歩くのは

この重心動揺の面積が

大きくなるためです。

 

 

また

閉眼により身体動揺は増加

します。

 

移動量は

重心よりも頭部が大きいです。

 

閉眼することで

重心はやや前方へ移動します。

 

これは

眼からの立ち直り反射の

欠如によると言われています。

 

他にも

両側迷路の機能喪失によっても

重心の前後動揺が

増加します。

 

迷路からの立ち直り反射では

頭部の動揺(直線運動)の

周波数が高くなるほど

立ち直り運動の範囲は

広くなります。

 

下肢の伸筋群や

足底皮膚からの感覚入力が減少しても

重心の変位と身体動揺の

増加が起こります。

 

 

〈姿勢制御に関わる感覚運動機能〉

 

これは

視覚が重要視されています。

 

視覚障害児は

健常児と比較して平均台上で

立っていることが困難であり

バランス安定性が低下しています。

 

視覚から得られる情報

感覚系では代償されにくいことが

原因になっています。

 

視覚情報の除去で起こる

バランス安定性低下は

静的バランスと動的バランスの

両方に共通しています。

 

 

〈まとめ〉

 

最後にもう一度

まとめておきます。

 

・立位姿勢は

 支持基底面と

 足部や関節の関係で決まる

 

・立位姿勢での重心線は

 足関節の前方に位置している

 

・重心動揺面積は

 幼児期から10歳代後半まで

 減少していき20歳代で最小になる

 その後は増加して70歳代以降は

 著しく大きくなる

 

・姿勢制御では視覚情報が

 重要視されている

 

上記内容だけでも

覚えておきましょう!

 

今回は以上です。

 

 

〈引用・参考文献〉

 

・基礎運動学 第6版 補訂

 中村隆一

 斎藤 宏

 長崎 浩 著

 

 

〈最後に〉

 

Q.

立位姿勢で重要な

感覚は分かりましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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