〈はじめに〉
今回は
「心臓の構造」について
まとめました。
循環器系を勉強するにも
解剖学や生理学の土台が
大事ですね。
言葉を覚えるのではなく
理解しないと意味がありません。
それではやっていきましょう！
〈心臓の位置•重量〉
心臓は、
胸骨と第2〜6肋骨の背面、
両肺の中心よりやや左寄りに
位置しています。
円錐形（ハート型）をした
握り拳大の管腔臓器です。
心尖部（円錐の先端）を左下に
向けています。
心臓の重量は
250〜350gになります。
〈心臓の構造〉
○心房と心室
心臓は、
・右心系（右房、右室）
・左心系（左房、左室）
4室に分けられます。
右心系は
左心系の前方に
位置しています。
また
右心系の心房は
心室より右寄りにあります。
○弁
心臓には
弁が4つあります。
・左右の房室間に
房室弁（左：僧帽弁、右：三尖弁）
・大動脈の付け根に大動脈弁
・肺動脈の付け根に肺動脈弁
肺動脈弁は大動脈弁より
高い位置にあり前方に
位置しています。
心室では、
乳頭状に出ている筋肉を
乳頭筋と言います。
腱索により
房室弁（三尖弁、僧帽弁）と
連結しています。
○冠状動脈•冠状静脈
心臓の表面には
冠状動脈と冠状静脈が
走行しています。
〈弁の構造〉
弁は
「血流の逆流を防ぐ」
役割があります。
弁に
心筋は含まれていません。
また
動きは受動的になります。
○僧帽弁
2つの弁尖からなります。
○大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁
3つの弁尖からなります。
2つの動脈弁同士、
左右の房室弁同士は
同じタイミングで開閉します。
（動脈弁が閉じれば房室弁は開きます）
〈冠状動脈の役割•走行〉
心臓の表面を
走行しています。
心筋に
酸素や栄養を送る血管です。
○左冠状動脈
大動脈起始部、
左バルサルバ洞から
分岐しています。
・左前下行枝
肺動脈の左側を回って
前室間溝に沿って下降します。
・左回旋枝
左房室間溝に沿って
後方へ向かいます。
○右冠状動脈
右バルサルバ洞から
分岐します。
右房室間溝に沿って
後方へ走行し
心臓十字に向かう。
ほとんどが
後室間溝を心尖部に向かう
後下行枝に分かれています。
※心臓十字
後室間と房室間溝の
接合部分のこと
○冠状静脈
冠状静脈は
ほぼ冠状動脈と並行に
走行しています。
そして
冠状静脈血は右房に戻ります。
〈まとめ〉
心臓の構造は
イメージはできたでしょうか？
難しい言葉はありますが
場所や部位が覚えると
記憶しやすいです。
覚えるまで繰り返し
勉強していきましょう！
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・循環器疾患 ビジュアルブック
監修：落合慈之
編集：大西 哲
田鎖 治
山崎 正雄
〈最後に〉
Q.
循環器系をもっと
学びたいと思いましたか？
A.
はい or いいえ
コメント、TwitterでのDM、リプ
お待ちしております！
学生さんの国試の勉強や
実習での悩み、相談も承っております！
けん@理学療法士
