今回は
肘関節・前腕の関節運動について
まとめました。
上肢は日常生活で使う場面が
たくさんありますよね。
上肢は、
生活だけでなく生きている中で
使わないことがないと言っても良いでしょう。
基礎はどんなことでも大事です。
僕も日々勉強中です。
それではやっていきましょう!
〈肘関節の骨運動〉
○屈曲・伸展
・屈曲、伸展には、
腕尺関節と腕橈関節が関与している。
・正常では、
屈曲145°、伸展10°であります。
しかし、
女性や小児についてはこれ以上の
可動域があることも見られます。
日常生活に必要とされている可動域は
30〜130°になります。
・屈曲、伸展時には、
橈骨長軸線は必ず上腕骨小頭を通ります。
・腕尺関節の屈曲、伸展は、
滑車関節前面の滑車溝軸の形状により
3つのタイプに分けられます。
TypeⅠ
滑車溝軸が顆間軸に対して垂直なもの
TypeⅡ
滑車溝軸が顆間軸に対して外上方から外下方に向かうもの
TypeⅢ
滑車溝軸が顆間軸に対して内上方から外下方に向かうもの
(カラー版カパンディ関節の生理学Ⅰ上枝 原著第6版より)
〈前腕の骨運動〉
○回内・回外
・近位橈尺関節と遠位橈尺関節が関与しています。
・正常では、
回内90°、回外90°になります。
・日常生活に必要な可動域は、
回内50°、回外50°になります。
・前腕の回旋軸は、
橈骨頭の中心と尺骨頭の中心を結んだ線です。
・近位橈尺関節では
回外時に橈骨頭は水平位で2㎜内方へ移動します。
回内時は橈骨頭は下外方を向いて、
2㎜外方へ移動します。
・遠位橈尺関節では、
最大回外位から回内45°間では回転運動、
回内45°から最大回内位までは回転運動の割合は
少なくなり並進運動となります。
回外時には、
橈骨に対して尺骨頭が相対的に短くなりますが
回内すると尺骨頭は橈骨に対して相対的に長くまります。
〈肘関節の関節包内運動〉
○屈曲・伸展
・腕頭関節では、
橈骨頭が上腕骨小頭に対して凹の法則で動きます。
屈曲するときは、
橈骨頭が上腕骨小頭に対して
前方に転がり運動と滑り運動が見られます。
伸展するときは、
橈骨頭が後方へ転がり運動と滑り運動が見られます。
・腕尺関節では
尺骨の滑車切痕が上腕骨滑車に対して凹の法則で動きます。
屈曲するときは、
滑車切痕が滑車関節面に対して
前方に転がり運動と滑り運動が見られます。
伸展するときは、
滑車切痕が後方に転がり運動と滑り運動が見られます。
〈前腕の関節包内運動〉
○回内・回外
・遠位橈尺関節では、
橈骨の尺骨切痕が尺骨頭に対して凹の法則で動きます。
回内するときは、
橈骨の尺骨切痕が掌側に転がり運動と滑り運動が見られます。
回外するときは、
橈骨の尺骨切痕が背側に転がり運動と滑り運動が見られます。
〈まとめ〉
肘関節や前腕の関節運動については
各部位がどのように動くかを
イメージしつつ
また触診できる部分は
触りながら勉強すると頭に入りやすいです。
引き続き頑張っていきましょう!
〈最後に〉
Q.
肘関節の関節運動はイメージできましたか?
A.
はい or いいえ
コメント、TwitterでのDM、リプ
お待ちにしております。
遠慮なくどうぞ!
けん@理学療法士