【大脳基底核の機能】〜概要〜

 

〈はじめに〉

 

今回は

大脳基底核について

まとめました。

 

大脳基底核とは、

簡単に言うと

「運動を調節する」

場所になります。

 

場所により名称も

変わっていますので

繰り返し復習あるのみです。

 

それではやっていきましょう1

 

 

〈大脳基底核の全体像〉

 

大脳基底核は、

左右の大脳半球の深部に存在します。

 

随意運動の調節に関わる

 神経核(灰白質)のこと

 

 

○大脳基底核の構成

 

大脳基底核

=淡蒼球、被殻、尾状核

 

上記の部位から構成されています。

 

機能的に結びつきが強い

中脳の黒質や間脳の視床下核を含め、

広義の大脳基底核をすることもあります。

 

 

○被殻と淡蒼球

 

形がレンズに見えることから

 

レンズ核=被殻+淡蒼球

 

としてまとめられています。

 

また、

被殻+尾状核=線条体

とも言います。

 

両者ともに発生学的に同一の

細胞群が内包線維束によって

隔てられたものになります。

 

互いに灰白質の線条(すじ)で

結ばれています。

 

 

〈大脳基底核の機能〉

 

小脳などとともに

錐体路による運動の命令を調節することで

身体のスムーズな運動が行えています

 

大脳基底核は、

大脳皮質からの入力を受けて

適切な行動の選択(運動の開始と停止)を

する役割があります。

 

また、

運動機能だけでなく

認知機能、学習、情動などにも

関わっていることが

解明されつつあるそうです。

 

 

〈運動調節〉

 

大脳皮質ー大脳基底核ー視床ー大脳皮質という

ループ回路を形成して運動を調節しています。

 

普段は、

視床を介して大脳皮質に

抑制性(ブレーキをかける)

働いています。

 

この抑制を適度に調節することで

スムーズに運動が行えます。

 

大脳基底核による運動調節には、

神経伝達物質のドパミンが重要な役割を

果たしています。

 

 

〈大脳基底核(錐体外路)の障害〉

 

○錐体外路症状

 

・無動

・不随意運動

・筋緊張の異常

・姿勢反射障害

・多動

・バリズム

 

 

○錐体外路症状の診察

 

視診

 

随意運動障害

 不随運動

 

筋トーヌス(筋緊張)の異常

 

筋緊張亢進

 固縮:鉛管現象

    歯車現象

 

 痙縮:折りたたみナイフ現象

 

筋緊張低下

 弛緩

 

姿勢反射障害

 

評価

立位で後方に向かって軽く押す。

 

正常では

バランスを取り

姿勢を立て直すことができます

 

異常があると

棒のようにそのまま後方へ倒れる

または

後方へ小刻みで歩いてしまいます

 

 

〈まとめ〉

 

どうでしたか?

 

症状や障害、

その障害の見方が様々ですね。

 

大脳基底核の構成は、

被殻+淡蒼球+尾状核

 

広義では、

上記+黒質+視床下核

になります。

 

合わせて○○が多いので

間違えないよう注意です。

 

今回は以上です。

 

 

〈最後に〉

 

Q.

大脳基底核の構成は

分かりましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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