〈はじめに〉
今回は
「下肢の運動」について
「膝関節の動き」を
まとめました。
・膝関節の可動域制限の原因はなに?
という方は
見て頂けると良いです!
それではやっていきましょう!
〈膝関節の生理的外反とは?〉
大腿骨と脛骨の長軸は
直線ではありません。
前額面から見ると
外側で170〜175°の
角度になっています。
これを
”膝関節の生理的外反”
と言います。
〈大腿骨と脛骨の関節面について〉
大腿骨の内側顆と外側顆の
関節面は非対称です。
外側顆の方が大きいですが
内側顆の方は関節面が広いです。
大腿骨の関節面は
脛骨の関節面と比べて
前後方向の距離が
約2倍の長さがあります。
〈膝関節の動きは?〉
膝関節は
屈伸運動と回旋運動を行う
らせん関節になります。
膝関節の屈伸運動は
大腿骨の脛骨上の
”転がり運動”と”滑り運動”の
複合運動です。
膝の完全伸展位から屈曲初期には
”転がり運動だけ”です。
徐々に
滑り運動の要素が加わり
屈曲の最終段階では
”滑り運動だけ”になります。
〈膝関節の屈曲と伸展について〉
○屈曲と伸展
屈曲角度は、
股関節の屈曲位で大きく、
股関節の伸展位で小さくなります。
他動運動では
屈曲160°程度まで可能となり
踵部を殿部につけることができます。
○屈曲の制限因子
・膝関節伸展筋の緊張
・大腿後面と下腿後面の接触
○伸展の制限因子
・膝関節屈筋の緊張
・前十字靭帯、内•外側側副靭帯、
斜膝窩靭帯の緊張
〈膝関節の外旋と内旋〉
○終末強制回旋運動
(スクリュー•ホーム•ムーブメント)
・膝関節の完全伸展位になる直前
または
・完全伸展位からの屈曲初期
に見られます。
不随意に起こる自動的な動き
になります。
脛骨は大腿骨に対して内旋し、
屈曲位から伸展するときに
外旋が起こります。
随意的な外旋や内旋は
膝関節の完全伸展位では不可能です。
屈曲位で
靭帯に緊張がないときに
起こります。
椅子座位になって
大腿部を固定して下腿を回旋できます。
回旋角度は
・外旋 20°
・内旋 10°
になります。
〈まとめ〉
膝関節の動きは
いかがでしたか?
最後にもう一度
まとめておきます。
・”屈伸運動”と”回旋運動”
・関節の種類 ⇨ らせん関節
”転がり運動”と”滑り運動”の複合運動
・関節可動域
⇨屈曲 135°
⇨伸展 10°
股関節の屈曲位 ⇨ 大きくなる
股関節の伸展位 ⇨ 小さくなる
・膝関節伸展筋の緊張
・大腿後面と下腿後面の接触
・膝関節屈筋の緊張
・前十字靭帯、内•外側側副靭帯、斜膝窩靭帯の緊張
・膝関節の完全伸展位になる直前
または
・完全伸展位からの屈曲初期
伸展位から屈曲 ⇨ 内旋
屈曲位から伸展 ⇨ 外旋
上記内容だけは
覚えておきましょう!
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・基礎運動学 第6版 補訂
中村隆一
斎藤 宏
長崎 浩 著
〈最後に〉
Q.
膝関節の動きは
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士