【高次脳機能障害について】〜注意障害・遂行機能障害〜

 

〈はじめに〉

 

今回は

注意障害と遂行機能障害について

まとめました。

 

高次脳機能障害の概要から

中身に入っていきます。

 

障害といっても種類が

たくさんあるので

1回で理解して覚えることは

難しいでしょう。

 

1つ1つの障害を

各記事に書いていきます。

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈注意障害とは?〉

 

まず前学習として、

注意機能とはどういう機能かを

理解しましょう。

 

 

○主な病巣は?

 

前頭連合野になります

 

 

○注意機能とは?

 

対象を選ぶ

  ⇨〔選択性〕

対象への注意を持続させる

  ⇨〔持続性〕

対象を切り替える

  ⇨〔転導性〕

複数の対象へ注意を配分する

  ⇨〔分配性〕

            など

 

上記の機能が障害されると、

注意を正しく向けることが

できない状態になります。

 

ちょっとした刺激に対しても

反応してしまい動作が

中断されてしまいます。

 

 

○リハビリでの対応方法

 

刺激をなくして

 集中しやすい環境を整える

 

患者が興味を示す課題を

 じっくり時間をかけて行わせる

 

情報を整理して簡潔に伝える

 

リハビリに集中できず、

注意散漫(周りをキョロキョロする)だと

時間が過ぎてしまいます。

 

リハビリの時間を有効に使うためにも

環境の調整をして取り組みましょう

 

 

〈遂行機能障害とは?〉

 

こちらも

まずは前学習として

遂行機能について

理解しましょう。

 

 

○主な病巣は?

 

前頭連合野になります

 

 

○遂行機能とは?

 

目標を明確にする

  ⇨〔目標の設定〕

目標達成のための手段を選択する

  ⇨〔計画の立案〕

正しい順序で開始、持続する

  ⇨〔計画の実行〕

自己の行動を評価、修正する

  ⇨〔効率的な行動〕

            など

 

上記の機能に障害が出ると

物事を段取り良く進められない

状態になります。

 

また、

こだわりが強く

予定外のことに対応が

難しくなります

 

遂行機能の検査については、

ウィスコンシン・カード・ソーティング・テスト(WCST)などがあります。

 

 

○リハビリでの対応方法

 

目標に対して、計画を立て

 実行する訓練を行う

 

計画は具体的に書き出し

 1つずつ確実に行う

 

分からなくなったら

 質問をするように指導する

 

簡単な動作であっても

可能な限り噛み砕いて

説明すると良いです。

 

1度に多くの情報を伝えると

実行することが難しくなります。

 

 

〈まとめ〉

 

注意障害と遂行機能障害は

前頭連合野での障害になります。

 

各機能を理解した上で

動作を見たり、課題を与えたりして

評価をすると良いです。

 

複数の障害がある場合は、

全て見ようとせずに

1つずつ対応していきましょう。

 

 

〈最後に〉

 

Q.

注意障害と遂行機能障害

両方とも理解できましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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