【後頭葉の機能】〜概要〜

 

〈はじめに〉

 

今回は

後頭葉について

まとめました。

 

大脳は部位により

機能や障害の症状が

変わってきます。

 

またメカニズムも理解して

国試の勉強、臨床の現場で

活かしてもらうと良いです。

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈後頭葉の全体像〉

 

後頭葉

側頭葉の後方頭頂葉の後下方にあります。

それらの境界は不明瞭になっています。

 

後頭葉

一次視覚野(V1)から

五次視覚野(V5)まで

分けられます

 

V2〜V5までは

V1の前方にあり

合わせて視覚前野と言います。

 

 

○一時視覚野(V1)

 

機能

 視覚情報から形や色

 動きや奥行きなどの情報を

 抜き出します

 

 抜き出した情報を

 より高次の視覚野へ送る(17野)

 

 

○視覚前野(V2〜V5)

 

機能

 一次視覚野から受け取った

 視覚情報を処理・統合します。

 物体の認識や空間認知を行います

 

 

〈腹側視覚路と背側視覚路について〉

 

一次視覚野(V1)は、

網膜より送られてきた

視覚情報から色や形、

動きや奥行きなどの特徴を

抜き出しV2へ送ります。

 

 

○腹側視覚路

 

⇨色や形に関する情報は、

 V4を介して側頭連合野に送られ

 「見えているモノが何か(What?)」

 を判断しています。

 

 

○背側視覚路

 

⇨V2に送られた視覚情報のうち

 動きや奥行きの情報は、

 V3背側・V5(MT野)を介して

 頭頂連合野に送られ

 「見ているモノがどこにあるか?」

 を判断しています。

 

 

〈視覚前野の障害〉

 

下記の障害は、

側頭連合野、頭頂連合野の

障害によっても見られます。

 

 

○物体失認

 

見ただけではそのモノが

 何か分からなくなります

 

 視覚以外の感覚(触覚など)を

 使えば何か分かります。

 

 

○相貌失認

 

身近な人や有名でよく知っている人の

 顔が認識できなくなります

 

 声を聞くことで

 誰か分かることもあります。

 

 

○色彩失認

 

色を認識できず

 全てがモノクロ(黒と白)に

 見えます

 

 主にV4の障害で起こります

 

 

○視覚性運動盲

 

動いているモノを認識できずに

 見ているモノが全て静止して

 見えます

 

 動いているモノは

 紙芝居やコマ送りに見えています。

 

 主にV5の障害で起こります

 

 

〈まとめ〉

 

後頭葉の全体像は

分かりましたか?

 

一次視覚野(V1)

視覚前野(V2〜V5)

 

この2つを覚え

 

障害された場合の症状は

 

物体失認

相貌失認

色彩失認

視覚性運動盲

 

上記を覚えておきましょう!

 

今回は以上です。

 

 

〈最後に〉

 

Q.

後頭葉の機能、

障害された時の症状は

分かりましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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