【メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)について】

 

今回は

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(以下MRSA)について

まとめました。

 

なぜMRSAをまとめようと思ったか?

 

それは日頃の業務で関わることがあるからです。

 

リハビリでも

感染症患者さんに関わることは多々あります。

 

感染症の種類をいくつかあげると

・空気感染

・飛沫感染

・接触感染

・媒介物感染

大きく分けて4つあります。

 

これらは水平感染とまとめられます。

(他に垂直感染がありますが今回は割愛します)

 

感染症ですから感染したら他のスタッフにも

迷惑をかけてしまいます。

 

自分の身は自分で守ること。

 

そのためには最低限の知識は必要ですね。

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈MRSAとは?〉

 

○黄色ブドウ球菌って何?

 

 黄色ブドウ球菌は、

 様々な場所にある菌で

 私たちの髪の毛、皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口など

 よく付着しています。

 

 基本的に弱毒菌のため、

 私たちの抵抗力があれば重症化することはありません。

 

 

○MRSAって何? 

 黄色ブドウ球菌の仲間で、

 性質は同じですが耐性遺伝子を持っており、

 抗生物質が効きにくいです。

 

 そのため、

 治療が進まずに患者さんの抵抗力に頼ることが多いです

 

 重症化してしまうと、

・肺炎

・敗血症

・髄膜炎

・心内膜炎

・骨髄炎    など

 上記のような疾患に陥ってしまうこともあります。

 

 

〈原因って何?〉

 

多くの抗生物質に耐性を持つようになった黄色ブドウ球菌のことです。

 

 このMRSAでは、

 抗生物質の効果を発揮させない物質を出してはたらきを邪魔してしまいます

 

 そのため、

 抵抗力の弱くなった患者さんが感染してしまうと

 治療に時間がかかってしまうということです。

 

 

〈症状は?〉

 

 MRSAでの症状を起こしてしまうというよりは

 MRSAが原因で様々な病気になってしまうイメージですね。

 

・肺炎

 ⇨発熱、咳、痰、頻脈、炎症が広がると胸痛など

 

・敗血症

 ⇨発熱、頻脈、敗血症性ショックなど

 

・髄膜炎

 ⇨発熱、頭痛、吐き気、倦怠感、項部硬直(首が硬くなる)

 

・心内膜炎

 ⇨発熱、全身倦怠感、体重減少、食欲低下など

 

・骨髄炎

 ⇨発熱、全身倦怠感、炎症が起こると骨の痛みや皮膚の発赤、

  手足の痺れなど

 

 

〈感染経路は?〉

 

・医療従事者の手指が触れることによる接触感染

 

・聴診器や血圧計などの医療器具による間接的な感染

 

・感染患者さんの床頭台、ベッド冊、病室のドアノブなどによる伝播

 

・感染患者さんの医療行為後、

 手指衛生や器具などを十分に消毒をせず次の患者さんへ接する場合

 

ベッド周囲の床や壁など環境内での直接感染の原因となることは稀

 

 

〈重症化しやすい状態とは?〉

 

・無菌室が必要な状態になるまで抵抗力が落ちた方(僕の職場ではありません)

 

・大手術後の方(僕の職場ではほとんどないです)

 

・重症の熱傷(火傷)を負った方

 

・血管内にカテーテルを長時間入れている方

 

 

〈感染予防対策は?〉

 

・保菌者、感染者の医療行為をする前後に手洗いと手指消毒を徹底する。

 

・感染患者さんに使用する道具(体温計、血圧計、聴診器など)は、

 ベッドごとに専用にする。

 

・患者さんの体位変換や着替えの時には、エプロンを着用する。

 

・患者さん周囲の環境で

 医療従事者の白衣汚染の可能性があるときもエプロンを着用する。

 

 

〈まとめ〉

 

どの職場でも必ずしも見るわけではないですが

知ってて損はしません。

 

感染症患者さんの対応は

自分の身を守ることを頭に入れてやっていきましょう。

 

他の感染症も僕の

経験談を元にブログとしてまとめていきます。

 

〈最後に〉

 

質問.

MRSAの対応方法はイメージできましたか?

 

答え.

はい or いいえ

 

 

コメント、TwitterでのDM、リプ

お待ちしております。

 

 

けん@理学療法士

 

 

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