〈はじめに〉
今回は
「呼吸」について
「呼吸運動の制御」を
まとめました。
普段の生活で
無意識にしている呼吸も
実は制御されています。
この記事では
・呼吸の制御はどのように
されているの?
・呼吸中枢がよく分からない
という方は
見て頂けると良いです!
それではやっていきましょう!
〈呼吸の制御とは?〉
呼吸運動の制御に関わる
中枢は4つに分けられます。
○延髄
呼吸筋への信号を決定するために
求心情報を統合する呼吸中枢があります。
⇨吸息中枢、呼息中枢
○橋
⇨持続性吸息中枢、呼吸調節中枢
上記のような
呼吸中枢があります。
延髄の吸息中枢と呼息中枢は
独立しています。
特定の神経核ではなく
延髄網様体の一部と
なっています。
両中枢間の連絡は密で
吸息中枢が興奮すると
呼息中枢は抑制されます。
両者は
相反的に働いています。
安静時の呼息は
筋弛緩だけで得られます。
そのため
吸息中枢の抑制で十分です。
しかし
運動時は強制呼息になるため
呼息筋の活動も見られます。
持続吸息中枢は
吸息中枢を促通します。
呼吸調節中枢が破壊されると
吸息が長く
呼息の短い呼吸となります。
呼吸調節中枢は
呼息を促通させて
呼息時間を延長させます。
〈呼吸中枢の中枢性制御〉
○大脳皮質
随意的に
呼吸運動を制御して
発語を可能としています。
○視床下部
運動による体温上昇に反応し
呼吸中枢を刺激します。
○延髄網様体
中枢覚醒レベルを高める
働きをしますが
覚醒に伴い呼吸の促通も
起こします。
〈呼吸中枢の末梢生制御〉
延髄呼吸中枢には
・末梢の化学受容器
・機械的受容器
・圧受容器
など
上記の受容器から
信号を送られています。
○頸動脈小体
頸動脈分岐部にあり、
⇨動脈血の炭酸ガス分圧上昇
⇨酸素分圧低下
⇨pH減少
上記に反応します。
求心性入力は、
頸動脈洞、舌咽神経を通り
呼吸中枢に伝えられ、
呼吸を促通します。
○大動脈小体
大動脈弓付近の小枝に
接合しています。
頸動脈小体と
同じ働きをします。
求心性入力は
迷走神経を通ります。
○他の組織からの入力
・筋紡錘
・腱紡錘
・関節受容器
上記からの入力も
上位中枢に伝えられます。
間接的に呼吸中枢を
刺激し換気を増加させます。
〈まとめ〉
「呼吸運動の制御」については
どうでしたか?
最後にもう一度
まとめておきます。
○呼吸運動の中枢
・延髄
⇨吸息中枢
⇨呼息中枢
・橋
⇨持続性吸息中枢
⇨呼吸調節中枢
○呼吸中枢の中枢性制御
・大脳皮質
・視床下部
・延髄網様体
○呼吸中枢の末梢生制御
・延髄呼吸中枢
⇨末梢の化学受容器
⇨機械的受容器
⇨圧受容器
など
・頸動脈小体
⇨動脈血の炭酸ガス分圧上昇
⇨酸素分圧低下
⇨pH減少
・大動脈小体
・他の組織からの入力
⇨筋紡錘
⇨腱紡錘
⇨関節受容器
上記内容は
覚えておきましょう!
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・基礎運動学 第6版 補訂
中村隆一
斎藤 宏
長崎 浩 著
〈最後に〉
Q.
呼吸運動の中枢4つは
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士