今回は、
肩関節の関節運動について
まとめました。
肩関節の基本構造、靭帯など
複雑な部分もありますが
諦めずやっていきましょう。
それではいきます!
〈肩関節の関節運動〉
〜胸鎖の骨運動・関節包内運動〜
○挙上・下制
・挙上は45°、下制は10°の可動域があります。
⇨鎖骨の動きです。
・関節包内運動は、
鎖骨の運動方向への転がり、反対方向への滑りです。
○前方突出・後退
・運動方向の可動域はともに15〜30°になります。
・関節包内運動は、
鎖骨の運動方向への転がりと滑りになります。
○軸回旋
・肩関節屈曲または外転するときは、
40〜50°の後方回旋が見られます。
関節包内運動は、
鎖骨の運動方向への軸回旋になります。
〜肩鎖関節の骨運動・関節包内運動〜
○上方回旋・下方回旋
・約30°の上方回旋が見られます。
・関節包内運動は、
肩甲骨の運動方向への滑りになります。
○前方突出・後退
・約10〜30°の可動域があります。
・関節包内運動は、
肩甲骨の運動方向への滑りがあります。
○前傾・後傾
・約10〜30°の可動域があります。
・関節包内運動は、
肩甲骨の運動方向への軸回旋になります。
〜肩甲胸郭関節〜
肩甲胸郭関節の運動は、
胸鎖関節や肩鎖関節が支点となって起こります。
○挙上・下制
・挙上は、
胸鎖関節での挙上、肩鎖関節の下方回旋の
組み合わせにより行われています。
下制はその逆である
胸鎖関節の下制、肩鎖関節の上方回旋になります。
○外転・内転(前方突出・後退)
・外転は、
胸鎖関節と肩鎖関節の前方突出の組み合わせにより起こっています。
内転はその逆である胸鎖関節と肩鎖関節の後退が組み合わさることで
起こっています。
○上方回旋・下方回旋
・上方回旋は、
胸鎖関節の挙上、肩鎖関節の上方回旋の
組み合わせにより起こっています。
下方回旋はその逆である
胸鎖関節の下制、肩鎖関節の下方回旋の
組み合わせにより起こっています。
〜肩甲上腕関節の骨運動・関節包内運動〜
骨運動には、
屈曲⇆伸展、外転⇆内転、外旋⇆内旋、
水平面上での水平外転⇆水平内転(水平伸展⇆水平屈曲)、
上肢を振り回すぶん回し運動があります。
○屈曲・伸展
・屈曲は、
肩甲上腕関節のみの動きでは約120°になります。
肩甲骨の上方回旋が伴うことで、
上肢の可動域は180°屈曲することができます。
・伸展は、
肩甲上腕関節の身の動きでは約20°になります。
肩甲骨の前傾が伴うことで、
可動域で50°伸展することができます。
・関節包内運動は、
上腕骨の運動方向へ転がり、反対方向への滑りになります。
○外転・内転
・外転は、
肩甲上腕骨のみの動きでは約120°になります。
肩甲骨の上方回旋が伴うことにより
上肢が180°外転することができます。
関節包内運動は、
上腕骨の運動方向へ転がり、反対方向への滑りになります。
○外旋・内旋
・外旋、内旋の可動域は、
肩甲上腕関節の肢位により変化してきます。
上肢を下垂した肢位(1st ポジション)では、
外旋が約60°、内旋が約80°の可動域があります。
肩関節を90°外転した肢位(2nd ポジション)では、
外旋が約90°、内旋が約70°の可動域があります。
・関節包内運動は、
1st ポジションでは
上腕骨の運動方向への転がりと反対方向への滑りになります。
2nd ポジションでは
上腕骨の運動方向へ軸回旋になります。
「肩甲上腕リズム」
・肩甲上腕関節の屈曲または外転とともに、
肩甲胸郭関節の上方回旋が伴います。
正常な肩関節では、
両方の角度変化には自然な運動学的なリズムがあります。
これを肩甲上腕リズムと言います。
・一般的にその比率は2:1になります。
上腕骨3°外転する毎に肩甲上腕関節は2°外転、
肩甲胸郭関節は1°上方回旋すると言われています。
この比率に関しては、
一つの基準として参考にされているので、
意見が分かれてもいます。
〈まとめ〉
肩関節の関節運動はどうでしたか?
なかなか複雑なこともあり
分かりにくいところもあるでしょう。
実際に各関節を触りながら動かして
イメージをしながらやってみましょう!
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
肩関節の関節運動のイメージはできましたか?
A.
はい or いいえ
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遠慮なくどうぞ。
けん@理学療法士