〈はじめに〉
今回は
「視床」について
「機能と役割」を
まとめました。
特に
・前核
・内側核
・外側核
を中心に書いています。
この記事では
・視床は聞いたことあるけど機能や役割が分からない
・各部位での機能が分からない
という方は
見て頂けると良いです!
それではやっていきましょう!
〈視床とは?〉
視床は
神経核の集合体であり
感覚の中継核として働きます。
人間では、
約70%に左右の視床が
癒合しています。
これを
”視床間橋”と言います。
視床に出入りする有髄線維は
Y字型の内側髄板を構成しています。
視床の灰白質は
・前核
・内側核
・外側核
上記3つに分けられます。
それぞれの核は
さらに細かく区分されます。
○前核群
・前腹側核
・前背側核
・前内側核
⇨乳頭視床束を介して
乳頭体から線維を受けてます。
内包前脚を介して
帯状回を相互に連絡しています。
大脳辺縁系の中継核となり
記憶や情動に関与します。
○内側核群
・背内側核
⇨内嗅皮質や扁桃体から
線維を受けてます。
前頭眼野や前頭前野と
相互に連絡しています。
前核群と同じで
情動に関与します。
○腹側核群
・前腹側核
・外腹側核(前部と後部)
・後腹側核(後内側腹側核と後外側腹側核)
⇨両方とも小脳や大脳基底核からの
入力を受けています。
運動野へ投射され
運動制御に関与します。
外腹側核の
・前部
⇨淡蒼球から線維を受けます。
出力は運動前野へ投射します。
・後部
⇨小脳の歯状核から線維を受けます。
出力は内包を経て中心前回の
1次運動野へ投射します。
後腹側核の
・後内側腹側核
⇨三叉神経毛帯と
三叉神経視床路を介して
頭部・顔面の体性感覚が
入力されます。
・後外側腹側核
⇨内側毛帯と脊髄視床路を介して
体幹・四肢の体性感覚が
入力されます。
後腹側核からの出力線維は
体部位に対応した配列を
保ったまま内包後脚を通り、
中心後回の1次体性感覚野へ
投射します。
○外側核群
・背外側核
・後外側核
・視床枕核
⇨いずれも連合核であり
視床枕核は4つの核からなります。
ここでは
上丘や視蓋前野から、
網膜からの線維が入力します。
視床枕核は
前頭葉、側頭葉、後頭葉の
感覚連合野へ投射します。
特に
視覚野へは主視覚路に
並行する形で走行しています。
外側膝状体からの主経路に
障害が起こった時に
補助的に機能すると
考えられています。
〈まとめ〉
視床については
いかがでしたか?
最後にもう一度
まとめておきます。
○視床について
神経核の集合体であり
感覚の中継核として働く
視床に出入りする有髄線維は
Y字型の内側髄板を構成する
視床の灰白質
前核、内側核、外側核です
○前核群
・前腹側核
・前背側核
・前内側核
⇨乳頭視床束を介して
乳頭体から線維を受けている
内包前脚を介して
帯状回を相互に連絡している
大脳辺縁系の中継核となり
記憶や情動に関与
○内側核群
・背内側核
⇨内嗅皮質や扁桃体から
線維を受けている
前頭眼野や前頭前野と
相互に連絡している
前核群と同じで情動に関与
○腹側核群
・前腹側核
・外腹側核(前部と後部)
・後腹側核(後内側腹側核と後外側腹側核)
⇨両方とも小脳や大脳基底核からの
入力を受けている
運動野へ投射され運動制御に関与
○外側核群
・背外側核
・後外側核
・視床枕核
⇨いずれも連合核であり
視床枕核は4つの核からなる
上記内容は
覚えておきましょう。
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・カラー図解
人体の正常構造と機能Ⅷ神経系(1)
京都府立医科大学教授 河田光博
近畿大学教授 稲瀬正彦 著
〈最後に〉
Q.
視床の機能と役割は
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士