〈はじめに〉
今回は
「下肢の筋肉」について
「股関節の筋肉」を
まとめました。
股関節の運動の次は
筋肉をやっていきましょう!
股関節の運動の記事はこちらから↓
https://ken-pt-blog.com/2021/05/10/【下肢の運動】股関節の動きを勉強しよう/
・動きが多くてどの筋肉が働くか分からない
という方は
見て頂けると良いです!
それではやっていきましょう!
〈股関節の筋肉は何があるの?〉
股関節の運動は多軸性で
運動方向により働く筋肉も
変わってきます。
1つずつ抑えていきましょう。
また
主動作筋と補助筋がありますが
ここでは
主動作筋のみ記載させて頂きます。
○股関節屈曲
・大腿筋膜張筋
・大腿直筋
・恥骨筋
になります。
⇨腸腰筋
腸骨筋、大腰筋、小腰筋の
3つの筋肉から構成されます。
停止部には
3筋の腱が統一して
小転子に付着します。
⇨大腿直筋
2関節筋であり、
膝関節伸展にも関与します。
股関節屈曲に力を入れるなら
膝関節は屈曲位の方が良いです。
また
膝関節伸展に力を入れるなら
股関節は伸展位の方が良いですね。
⇨大腿筋膜張筋
股関節の前外側にある筋肉です。
腱は脛骨粗面につく
腸脛靭帯に移行します。
○股関節伸展
・大腿二頭筋(長頭)
・半膜様筋
・半腱様筋
になります。
⇨大殿筋
股関節後面を覆っている
大きな筋肉です。
股関節の強力な伸筋であり、
股関節の外旋筋でもあります。
運動軸の股関節中心から
上部1/3は股関節外転、
下部2/3は股関節内転に
働きます。
⇨大腿二頭筋(長頭)
2関節筋であり、
股関節伸展と膝関節屈曲に
関与しています。
股関節伸展を有効に
発揮するためには
膝関節伸展位の方が良いです。
・半膜様筋
・半腱様筋
上記3筋の総称です。
大腿二頭筋を
外側ハムストリング。
半膜様筋、半腱様筋を
内側ハムストリング。
と呼びます。
半膜様筋、半腱様筋、
縫工筋、薄筋の腱は
脛骨粗面に付着します。
また
縫工筋、半腱様筋、薄筋の
停止部が前下方に放散する形を
しているので
鵞足と言われています。
○股関節外転
・中殿筋
になります。
⇨中殿筋
中殿筋を主として
筋力低下があると
起立時に大腿骨を骨盤に
固定できなくなります。
そのため
非支持側の骨盤が下方へ傾きます。
例:右中殿筋の筋力低下
→左側に骨盤が傾く
これを
トレンデレンブルグ徴候
と言います。
中殿筋の筋力低下が
原因で起こる異常歩行を
・中殿筋歩行
または
・トレンデレンブルグ歩行
と言います。
○股関節内転
・長内転筋
・短内転筋
・薄筋
・恥骨筋
になります。
○股関節外旋
・大殿筋
になります。
⇨外旋6筋
股関節後面で
深部にある筋肉です。
・内閉鎖筋
・上双子筋
・下双子筋
・大腿方形筋
・梨状筋
の6つになります。
○股関節内旋
になります。
〈まとめ〉
股関節の筋肉は
いかがでしたか?
最後にもう一度
まとめておきます。
主動作筋は?
・腸腰筋
・大腿筋膜張筋
・大腿直筋
・恥骨筋
主動作筋は?
・大殿筋
・大腿二頭筋(長頭)
・半膜様筋
・半腱様筋
主動作筋は?
・大腿筋膜張筋
・中殿筋
主動作筋は?
・大内転筋
・長内転筋
・短内転筋
・薄筋
・恥骨筋
主動作筋は?
・外旋6筋
・大殿筋
主動作筋は?
・小殿筋
上記内容は
覚えておきましょう!
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・基礎運動学 第6版 補訂
中村隆一
斎藤 宏
長崎 浩 著
〈最後に〉
Q.
股関節周囲の筋肉は
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士