〈はじめに〉
今回は
「大脳皮質」について
「連合野」をまとめました。
・連合野の機能が分からない
と言う方は
見て頂けると良いです。
それではやっていきましょう!
〈連合野とは?〉
感覚野と運動野を除いた
新皮質領域を”連合野”と
言います。
この領域は
高次脳機能を担っていると
言われています。
○高次脳機能とは?
認知、思考、行動制御、
記憶、言語など
連合野は
視覚野、聴覚野、体性感覚野など
感覚情報を受け取り統合して
感覚情報や記憶に基づいて
行動計画を立てます。
次から各連合野について
解説していきます。
〈頭頂連合野とは?〉
頭頂葉の体性感覚野の後方から
視覚野の前方までの領域です。
”空間認知”や”自身の身体意識”に
関わりがあります。
○前頭連合野が障害されると?
・視覚性失見当
⇨物体が見えていても
正確に手を伸ばすことができない
・立体視障害
⇨3次元の物体が平面に見える
・道順障害
⇨通い慣れた家や病室までの
道順が分からなくなる
・半側空間無視
⇨右頭頂葉の障害で
左側の空間にある物を全く無視して
左側には何もないように行動する
○頭頂葉の障害では?
・身体部位失認
⇨自分の身体部分を指すことができない
・手指失認
⇨両手の指を識別、呼称ができない
・左右見当識障害
⇨自分の身体についても
左右を正しく判断できない
上記のような障害は
出現してきます。
〈側頭連合野とは?〉
側頭葉の聴覚野を除いた領域です。
視覚野から続いている
下側頭葉は”物体認知”に
関わります。
○側頭連合野の障害では?
・物体失認
⇨物が見えているにも関わらず、
物が何か分からない
・相貌失認
⇨知っている人や有名人の顔を
見ても誰であるか特定できない
○上側頭葉の障害では?
・聴覚失認
⇨周囲の音は聞こえますが
それが何の音か分からない
・失音失認
⇨音楽のメロディーやリズムが
理解できない
上記のような障害が
出現してきます。
側頭葉内側は
”出来事記憶”に関わるため
障害が起こると
記憶障害や健忘症が起こります。
〈前頭連合野とは?〉
前頭葉の運動野より前方の領域です。
この領域の背外側部は
”遂行機能”があります。
・遂行機能
⇨目標を設定しその計画をたて
実際の行動を遂行する能力
この領域の脳活動として
行動制御に必要な情報を
一時的に覚えておく時に活動します。
(作業記憶)
前頭連合野の眼窩部や腹内側部は
”性格”、”社会性”、”感情表出”に
関わります。
○前頭連合野の障害では?
・考え方を円滑に切り替えができない
・うまくいかなくとも
習慣的な反応や考え方が
繰り返してできない
・時間に沿った行動ができない
上記のような障害が見られます。
〈まとめ〉
連合野については
いかがでしたか?
最後にもう一度
まとめておきます。
感覚野と運動野を除いた
新皮質領域を”連合野”。
この領域は
高次脳機能を担っている。
視覚野、聴覚野、体性感覚野など
感覚情報を受け取り統合して
感覚情報や記憶に基づいて
行動計画を立てる。
頭頂葉の体性感覚野の後方から
視覚野の前方までの領域。
”空間認知”や
”自身の身体意識”に関わる。
側頭葉の聴覚野を除いた領域。
視覚野から続いている
下側頭葉は”物体認知”に関わる。
前頭葉の運動野より前方の領域。
この領域の背外側部は
”遂行機能”がある。
この領域の脳活動として
行動制御に必要な情報を
一時的に覚えておく時に活動する。
(作業記憶)
前頭連合野の眼窩部や腹内側部は
”性格”、”社会性”、”感情表出”に関わる。
上記内容は
覚えておきましょう!
今回は以上です。
〈引用・参考文献〉
・カラー図解
人体の正常構造と機能Ⅷ 神経系(1)
京都府立医科大学教授 河田光博
近畿大学教授 稲瀬正彦 著
〈最後に〉
Q.
連合野について
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士