〈はじめに〉
今回は
点滴(基礎・リハ介入時の注意点)について
まとめました。
リハビリだから点滴の知識なんて必要ない
なんてことはありません。
PTも医療従事者の一員になりますので、
「リハビリの知識」ではなく
「医療の知識」を覚えていきましょう。
もちろん学生であれば
まずはリハビリの知識を学びましょう!
点滴の管理=医師、看護師の仕事
ではないです。
しかし1回で覚える必要はありません。
日々の業務で確認しつつやっていけば
問題ありません。
それではやっていきましょう!
〈点滴ってどんな器具?〉
点滴の取り扱いを知るためには
使用している器具の名称から
学んでいきましょう。
○輸液ボトル
薬剤が入れてある器具になります。
投与する薬剤により、
形状は様々になります。
○点滴筒(チャンバー)
輸液ボトルから繋がっている
チューブを降りると滴下数を
確認する小さな筒があります。
それが点滴筒になります。
○クレンメ(クランプ)
点滴筒のすぐ真下に
クレンメという滴下速度を
調整する装置がついています。
場合により、
・三方活栓
⇨薬剤の流路を調整する器具
・シリンジポンプ
⇨一定の速度で薬剤を持続投与する器具
上記のモノが取り付けてあります。
〈点滴のラインについて〉
次は点滴のラインについて
知っておきましょう。
・末梢静脈カテーテル(Vライン)
・末梢動脈カテーテル(Aライン)
・中心静脈カテーテル(CVライン)
・肺動脈カテーテル(S-Gライン)
この中でも頻度が多いのは
末梢静脈と中心静脈カテーテルです。
○末梢静脈カテーテル
末梢静脈に注射針を刺して
薬剤を投与する方法になります。
高低差を利用して投与するので
輸液ボトルの高さで滴下速度が
変わります。
○中心静脈カテーテル
鎖骨下・内頸静脈からが多いですが、
大腿静脈で行っている場合もあります。
昇圧剤や降圧剤など身体に
影響の大きい薬剤で使用されることが
多いです。
その他に、
高カロリー輸液、
血管炎を起こしやすい薬剤の投与でも
使用されます。
〈離床するときは?〉
○ラインの管理
リハビリの前後で、
必ず確認しておくべきポイントが
あります。
①離床前後で、
刺入部の熱感、腫脹、発赤、疼痛の有無
②滴下数の確認
止まっている、明らかに止まっているなど
③ガラス製の点滴ボトルや
ハードプラスチックの場合のエア針の有無
中心静脈カテーテルの場合は、
カテーテル挿入部の固定糸の有無を
念のため確認した方が良いでしょう。
○注意点
①離床の範囲を考慮したラインの
長さはあるか
②関節運動により
刺入部の位置に影響はないか?
③末梢静脈圧を超える滴下の落差は
確保できているか?
(心臓から27㎝以上の落差が必要)
④筋収縮により血液の逆流は
起きていないか?
・中心静脈
⇨体位変換時、頸部の下になると
ラインが折れ曲がる可能性があります
・鎖骨下静脈
⇨刺入側上腕の外転運動時、
カテーテルが前後する可能性があります。
・大腿静脈
⇨長時間の座位により、
カテーテルが折れ曲がり閉塞する可能性があります。
〈まとめ〉
点滴についてはどうでしたか?
僕も勉強をしていて
改めて学ぶことが多かったです。
リハビリをする上で
体位変換や運動で動きが多いので
注意しなければいけない点が
多いですね。
分からない点は
先輩セラピスト、看護師さんに聞いて
確認してからリハ介入していきましょう。
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
この記事は明日からの
業務に活かせる内容でしたか?
A.
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けん@理学療法士