今回は、
股関節の関節運動について
まとめました。
股関節の基本構造や靭帯は
覚えていますか?
関節運動では、
筋肉や靭帯などが制限の原因となりうるので
付着部や作用を思い出しながら
この記事を読んで下さい。
それではやっていきましょう!
〈股関節の関節運動〉
〜骨運動〜
・股関節の骨運動には、
矢状面上での屈曲⇆伸展
前額面上での内転⇆外転
水平面上での内旋⇆外旋
そして、
全てを組み合わせたぶん回し運動があります。
○屈曲・伸展
・股関節屈曲の可動域は、
膝関節の肢位により変化します。
膝関節屈曲位
⇨股関節を屈曲すると、
一般的には120°屈曲が可能であります。
膝関節伸展位
⇨股関節を屈曲すると、
可動域は90°程度になります。
なぜか?
膝関節伸展位になると、
2関節筋であるハムストリングスが緊張するためです。
・股関節伸展の可動域も同様に
膝関節の肢位により股関節の可動域の変化が出てきます。
膝関節伸展位
⇨股関節を伸展すると
可動域は15°可能であります。
膝関節屈曲位
⇨股関節を伸展すると可動域は減少します。
なぜか?
膝関節を屈曲することで、
2関節筋である大腿直筋の緊張が関与しているためです。
○内転・外転
・股関節外転の可動域は45°。
股関節内転の可動域は20°。
股関節屈曲・伸展0で
股関節の内転運動を行おうとすると
対側下肢を接触するため不可能になります。
しかし、
対側下肢を屈曲や外転させると
内転方向への運動が可能となります。
○内旋・外旋
・股関節の内旋、外旋の可動域は
個人差があります。
一般的には股関節伸展位の状態での
可動域は内旋、外旋ともに45°になります。
股関節屈曲位での運動となると
制限因子としての靭帯が弛緩するため
可動域は拡大します。
〜関節包内運動〜
○屈曲・伸展
・大腿骨頭と寛骨臼の間の軸回旋運動が起こります。
○内転・外転
・転がりと滑り運動が関節面の縱径に沿って起こります。
・固定された骨盤上を大腿骨が動く
⇨大腿骨の運動方向へ転がり、反対方向へ滑る。
・固定された大腿骨上を骨盤が動く
⇨骨盤の運動方向へ転がり、滑る。
○内旋・外旋
・転がりと滑り運動が関節面の横径に沿って起こります。
・固定された骨盤上を大腿骨が動く
⇨大腿骨の運動方向へ転がり、反対方向へ滑る。
・固定された大腿骨上を骨盤が動く
⇨骨盤の運動方向へ転がり、滑る。
〈まとめ〉
股関節の関節運動はどうでしたか?
なかなか頭に入りにくかったですか?
骨運動や関節包内運動での考え方は
臨床では関節可動域やその制限の原因、
動作分析をする上で大事だと思いっています。
勉強したことを振り返りながら
学んでいきましょう!
僕も日々勉強していきます。
一緒に成長していきましょう!
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
この記事は分かりやすかったですか?
A.
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お待ちしております。
遠慮なくどうぞ。
けん@理学療法士