〈はじめに〉
今回は
「視神経」について
まとめました。
視神経というと
視覚機能を持つ神経になります。
障害部位により
症状が異なります。
1つ1つしっかりと
押さえていきます。
それではやっていきましょう!
〈視神経とは?〉
○視神経ってなに?
視神経は
視覚(モノを見る)を司る
純粋な感覚神経になります。
○視神経の解剖
眼球から入った視覚情報を
後頭葉(鳥距溝の周囲)に伝えます。
眼球の構造により
脳に入力される像は
実像を上下左右反転したものになります。
・網膜
⇨上下左右反転した像が映る
・一次視覚野
⇨上下左右反転して投射される。
〈視覚の経路〉
左右の視神経は
鼻側半分が視交叉で交叉します。
そのため、
⇨右視野の情報は左脳へ
⇨左視野の情報は右脳へ
反対側の脳へ伝わります。
①網膜からの情報は
視神経を通り大部分が
視床の外側膝状体に入ります。
②外側膝状体から視放線となり、
一次視覚野である
後頭葉第17野に伝えられます。
この経路が障害されると
部位により様々な症状が
出現してきます。
〈視神経の障害〉
ここでは
右側の障害部位と症状を
例に書いていきます。
障害部位 |
症状(視野欠損) |
視神経(右) |
右側全盲 |
視交叉右外側 |
右鼻側半盲 |
視交叉中央 |
両耳側半盲 |
視索(右半球) |
左同名性半盲 |
視放線(右半球) |
左同名性半盲 |
視放線(右頭頂葉) |
左同名性下四分盲 |
視放線(右側頭葉) |
左同名性上四分盲 |
視放線(視覚皮質) |
左同名性半盲(黄斑回避を伴う) |
視交叉中央での両耳側半盲は、
原因として下垂体腫瘍があります。
その他の原因は、
・外傷
・脳動脈瘤
・脳腫瘍
・脳梗塞
など
があります。
〈視神経の検査は?〉
○視野の検査方法
視野検査は必ず両眼とも行います。
①患者さんと対面になり
中間地点に技師の指先を
おきます。
②患者さんに
片方の眼を隠してもらい、
技師も向かい合った眼を
閉じます。
③開いている眼で
向かい合った眼を
見てもらいます。
④技師は自分の視野の
左上端と右下端に指を置いて
片方ずつ指を動かします。
⑤左下端と右上端を
同じように行います。
⑥異常があれば、
指を徐々に中心に向けて動かし
どこから見えるようになるかを
調べます。
・対座法
対面に座って調べることにより
半盲など大きな視野障害は
見ることができます。
〈まとめ〉
視神経については
どうでしたか?
視神経の障害部位により
症状を異なってきます。
・どの部位で
・どんな症状が出るか
覚えていきましょう。
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
視神経の検査方法は
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
コメント、TwitterでのDM、リプ
お待ちしております!
学生さんの国試の勉強や
実習での悩み、相談も
承っております!
けん@理学療法士