〈はじめに〉
今回は
間脳について
まとめました。
間脳には視床があり
身体の感覚の中継地点であり
自立神経系や内分泌系の中枢と
なっています。
覚えにくさはありますが
1つ1つ理解する必要があります。
理解していないと
国試にしても臨床にしても
活かすことが難しいです。
繰り返しやるのみです。
それではやっていきましょう!
〈間脳の構造〉
間脳は、
大脳半球の中心部に位置する
灰白質になります。
構成している部位は、
間脳=
視床上部+視床+視床下部
になります。
〈間脳の機能〉
○視床上部
・手綱(たづな)
⇨嗅覚系と脳幹との連絡
・松果体
⇨メラトニンの合成・分泌による
概日リズムの調節
○視床
・視床核
⇨感覚情報の中継
運動機能調節の補助
○視床下部
・神経核、漏斗、灰白隆起など
⇨自律神経系の中枢
内分泌系の中枢
本能行動の中枢
(生存に関する行動)
○その他
・下垂体
⇨内分泌機能
〈視床とは〉
視床は
中枢神経系で最大の灰白質の塊になります。
(約120の神経核の集まり)
嗅覚以外の全ての感覚情報を集める
中継核が存在します。
(情報を処理して大脳皮質へ送ります)
また、
運動野や大脳基底核、小脳などと
連絡をし運動の制御に関与する
核もあります。
他には情動、記憶に関わる核や
上行性網様体賦活系の一部として
機能している核があります。
・視床核
⇨Y字型の白質により
前核、内側核、外側核に
分けられます。
視床が障害されると、
⇨対側の感覚障害、視床痛など
特徴的な症状が出てきます。
・視床下部
視床下部は
視床の前下方にある小さな領域ですが
多くの神経が存在しており
自律神経系や内分泌系の中枢として
機能しています。
⇨体温調節、体液や浸透圧の調節、
睡眠・覚醒、摂食・摂水、
性行動、情動など
生命活動の調節に重要な役割を
果たしています。
〈視床の障害〉
○原因
・脳卒中
・脳腫瘍
・多発性硬化症
・外傷
など
○症状
・反対側の全ての体性感覚の低下
(温痛覚、深部感覚)
・視床痛
⇨障害されて一定期間後に出現。
対側に強い痛みや痺れを
感じることがあります。
〈まとめ〉
間脳の機能はどうでしたか?
イメージはできましたか?
間脳は
視床上部+視床+視床下部
で構成されています。
視床の機能として
ざっくり言うと
・感覚の中継地点
・自立神経系や内分泌系の中枢
になります。
「感覚が集まる場所」
として覚えておきましょう。
経路やメカニズムなどは
後々記事として書いていきます。
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
間脳の構成、機能は
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士