【高次脳機能障害について】〜概要〜

 

〈はじめに〉

 

今回は

高次脳機能障害について

まとめました。

 

脳血管疾患の方には

よく見られる障害となります。

 

障害は脳の場所により

異なってくるので

脳の機能を元に覚えると良いです。

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈高次脳機能障害とは?〉

 

言語、行為、認知、記憶、

注意、判断など主に連合野皮質によって

働いている機能のことです。

 

学術的な定義として、

脳血管障害や変性疾患、

頭部外傷などにより

失語、失行、失認、記憶障害、

注意障害をきたしている状態

 

 

〈特徴は?〉

 

高次脳機能障害は、

「見えない障害」とも呼ばれています。

 

なぜかというと、

 

・身体障害が軽症なことが多く

 外見的な障害が目立たない

 

・本人も障害を認識できないことがある

 

・障害は入院中より日常生活で出現しやすく

 見落とされやすい

 

上記のような特徴があるため、

周囲に理解されにくいこともあります。

 

 

〈頻度は?〉

 

高次脳機能障害といっても

障害の種類は多数あります。

 

その中で1番多いのは、

認知症になります。

 

その次に、

失語症

半側空間無視

注意障害

となります。

 

 

〈原因は?〉

 

高次脳機能障害が出現する

原因は以下の通りです。

 

①脳梗塞

②脳内出血

③クモ膜下出血 など

 

脳血管疾患が原因となることが多いです。

 

 

〈主に原因となる病巣(場所)は?〉

 

高次脳機能障害の原因となる病巣は

損傷部位により異なってきます

 

しかし、

障害が起こる部位に絶対的なものはなく

他の部位の損傷でも障害を生じることが

あります

 

 

〜損傷部位〜

 

○前頭葉

 

社会的行動障害

注意障害

遂行機能障害

Broca(ブローカ)失語

 

 

○頭頂葉(右側)

 

肢節運動疾患

構成障害

半側空間無視

半側身体失認

病態失認

着衣失行

 

 

○頭頂葉(左側)

 

肢節運動失行

構成障害

身体部位失認

観念運動失行

観念性失行

失読失書

 

 

○側頭葉(右側)

 

聴覚性失認

相貌失認

 

 

○側頭葉(左側)

 

聴覚性失認

Wernicke(ウェルニッケ)失語

物体失認

 

 

○海馬(側頭葉内側)

 

記憶障害

 

 

○後頭葉

 

物体失認

 

 

〈まとめ〉

 

高次脳機能障害の概要は

どうでしたか?

 

どのような障害か

理解できましたか?

 

各症状については

また新たな記事として

書いていきます。

 

この記事では、

 

見えない障害なんだな〜

部位によって障害が

 変わってくるんだな〜

 

という感じで構いません。

 

少しずつ知識を増やして

高次脳機能障害について

理解していきましょう!

 

今回は以上です。

 

 

〈最後に〉

 

Q.

高次脳機能障害について

ざっくり分かりましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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