今回は、
足関節・足部の関節運動について
まとめました。
足関節・足部の運動は、
立ち上がりや歩行時で
必ずと言っていいほど見る部位になります。
関節運動の可動域は大きくはないですが
可動域制限があると
各動作での影響が出ている印象があります。
いや、出てきます!
ここでしっかりと基本的なことを押さえて
国試や臨床に出た際は
活かして頂けるとありがたいです!
それではやっていきましょう!
〈足関節・足部の関節運動〉
○底屈・背屈
・内外側軸周りでの矢状面上の動きです。
ほぼ距腿関節での動きになります。
背屈
⇨距骨の上面が下腿に対して
前方に転がると同時に後方へ滑ります。
底屈
⇨距骨の上面が右方へ転がると同時に前方へ滑ります。
・最大背屈位では、
関節面相互の接触が最大となるため
周囲の関節包や靭帯が緊張する傾向にあります。
中間位では、
関節面相互の接触が少なくなるため
周囲の関節包や靭帯が緩むので、
筋が弛緩した状態では多動的な関節面相互の
滑りや離開が簡単になります。
・正常では、
20°の背屈と45°の底屈が可能であります。
外果が内果より後下方へ位置しており
距腿関節の運動軸が前額面上で10°
水平面上で6°ずれています。
そのため、
背屈 ⇨ わずかに外転・回内
底屈 ⇨ わずかに内転・回外
を伴います。
・距骨滑車面の前部は後部よりわずかに幅が広く、
背屈時には、
内外果間を拡大する力として働きますが
底屈時には、
その逆になるためやや不安定となります。
○外返し・内返し
外返し
⇨回内、外転、背屈の複合運動になります
内返し
⇨回外、内転、底屈の複合運動になります
・主に前後軸周りでの前額面の動きである
回内、回外を中心に距骨下関節で行われます。
・外返しでは、
背屈、外転、回内が組み合わさりつつ
踵骨が距骨の関節面に後内方へ滑ります。
内返しでは、
底屈、内転、回外が組み合わさりつつ
踵骨が距骨の関節面に対して前外方へ滑ります。
・足根間の関節は、
最大回外位で関節面の接触が最大となるので
周囲の関節包や靭帯の緊張が緩みます。
筋が弛緩した状態では、
関節面相互の多動的な滑りや離開が
簡単になります。
※足部の関節モビライゼーションをするときは
関節の保持する位置も気にかけると
治療効果の結果も変化があるかなと
足部の勉強をしてて思いました!
・正常では。
外返しは20°、内返しは30°が可能であります。
・距骨下関節の運動軸が水平面上で42°、
矢状面上では16°ずれているため
主に回内と回外、外転と内転が行われます。
○外転・内転
・外転と内転は主に
横足根関節(ショパール関節)で行われます。
・正常では、
外転10°、内転20°が可能であります。
〈まとめ〉
足関節・足部の関節運動については
どうでしたか?
複合的な運動もありますので
想像しにくい部位もあるかもしれませんが
しつこく言っておきます。
触って動かしてなんぼです! ⇦これ大事です。
分からなければ分かるまで
動かし続けましょう!
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
足関節・足部の関節運動について
この記事は分かりやすかったですか?
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お待ちしています!
遠慮なくどうぞ!
けん@理学療法士