今回は、
膝関節の靭帯について
まとめてみました。
膝関節の靭帯は
付着部分も考えて覚えると
役割がわかりやすいと思います!
それではやっていきましょう!
〈膝関節の関節包〉
○関節包とは?
・膝関節では、
脛骨大腿関節と膝蓋大腿関節を包んでいます。
・関節包は、
後面が凹んだ円筒状の形状をしています。
・脛骨付着部
脛骨顆の前面、内側および外側面に付着。
後面には後十字靭帯(PCL)、前十字靭帯(ACL)の
間で関節包は内側と外側で分かれています。
・大腿骨付着部
前面では滑車上窩に沿って付着しています。
またこの部位で膝蓋上包を形成します。
側面は顆部軟骨縁に沿って離れながら付着しています。
外側顆では、
膝窩筋起始部の上に関節包が付着しているので
膝窩筋の起始部は関節包内にあります。
後面は、
腓腹筋起始部の真下に顆部軟骨の縁に沿って
付着しています。
顆間窩では、
関節軟骨の縁に沿って付着しています。
〈膝関節周囲の靭帯〉
○膝蓋靭帯
・大腿四頭筋腱が膝蓋骨底に付着し
膝蓋骨の下にまで続く靭帯になります。
・膝蓋骨尖から脛骨粗面に付着しています。
・みなさんが1度はしたことはあるはずです。
膝の下を叩いたら膝がピーンと伸びてしまう部分です!
そこが膝蓋靭帯になります!
※膝蓋腱反射とも言います。
(こちらはまた別記事で解説します)
○前十字靭帯(ACL)
・大腿骨の顆間窩外側壁後部から始まり、
斜め内前方へ向かって脛骨の前顆間区に付着します。
・前十字靭帯は後十字靭帯より5:3の割合で長いです。
・役割としては、
脛骨が前方へ偏位(ずれない)するのを制動します。
また過度な内外反と軸回旋の制動にも関与します。
・前十字靭帯損傷があり、
スポーツでの怪我が多いですね。
・評価方法としては、
①前方引き出しテスト
②ラックマンテスト
があります。
○後十字靭帯(PCL)
・大腿骨の顆間窩内側壁から始まり、
斜め外後方に向かって脛骨の後顆間区に付着しています。
・役割としては、
脛骨が後方へ偏位するのを制動します。
・また過度な内外反と軸回旋の制動に一部の線維が関与しています。
・後十字靭帯損傷があり、
接触のあるスポーツでの怪我が多いですね。
・評価方法としては、
①後方引き出しテスト
があります。
○内側側副靭帯(MCL)
・大腿骨内側上顆から始まり、
脛骨内側顆に付着しています。
・内側半月板とも結合があります。
・特徴として、
薄く扁平で幅の広い靭帯となっています。
・膝関節伸展位(膝を伸ばした状態)で緊張し
役割として膝の外反の制動、
軸回旋の制動に関与しています。
・内側側副靱帯損傷があり、
こちらもスポーツでの怪我が多いですね。
・評価方法としては、
①外反ストレステスト
があります。
○外側側副靭帯(LCL)
・大腿骨外側上顆から腓骨頭にかけて
付着する細い紐状の靭帯です。
・外側半月板とは結合していません。
・膝関節伸展位で緊張し、
役割としては膝の内反の制動、
軸回旋の制動に関与しています。
・外側側副靭帯損傷があり、
スポーツでの怪我が多いです。
・評価方法としては、
①内反ストレステスト
があります。
〈その他の靭帯〉
○膝横靭帯
・内側半月板と外側半月板を結んでいます。
○斜膝窩靭帯
・関節包の後面を補強しています。
○半月大腿靭帯
・外側半月板と結合しています。
○半月膝蓋靭帯
・内側半月板と外装半月板を前方で制御しています。
〈まとめ〉
いかがでしたか?
膝関節周囲の靭帯については、
足関節・足部に比べると
見やすさはあると思います。
膝関節周りになるので
自分で触りながら勉強をすると
頭にも入りやすいでしょう!
今回は以上です。
けん@理学療法士