今回は、
肩関節(肩複合体)について
まとめていきます。
肩関節は構成する骨、作用する筋肉、
靭帯がたくさんあります。
覚えるのに手こずるかもしれませんが
この記事を読むことで
基礎的な内容は理解できるでしょう!
それではやっていきましょう!
〈肩関節(肩複合体)ってなに?〉
・上腕骨、肩甲骨、鎖骨、胸骨、胸郭(肋骨)から
構成されています。
・これらは、
3つの滑膜関節と2つの機能的関節に
分類されています。
○3つの滑膜関節
・肩甲上腕関節
・肩鎖関節
・胸鎖関節
○2つの機能的関節
・肩甲胸郭関節
・肩峰下関節(第2肩関節)
〈肩関節(肩複合体)を構成する骨と関節〉
〜構成する骨〜
○鎖骨
・鎖骨近位端(胸骨側)には胸骨関節面、
遠位端(上腕骨側)には肩峰関節面が
それぞれある。
・安静時の上肢下垂(腕をおろしている状態)での鎖骨は
水平面(上から見ると)に対し遠位端がやや上方、
前額面(前から見ると)に対し約20°後方に位置します。
○胸骨
・胸骨柄には、
鎖骨との関節面がある鎖骨切痕、
肋骨との関節面である肋骨切痕があります。
・胸骨柄の上端を頸切痕といいます。
○肩甲骨
・肩峰には鎖骨との関節面にあたる肩鎖関節面がある。
・肩甲骨の外側角には
上腕骨頭と関節をつくる関節窩があります。
関節窩の上縁 ⇨ 関節上結節(近くに骨が突出した烏口突起があります)
関節窩の下縁 ⇨ 関節下結節
といいます。
・関節窩は肩甲骨内側縁に対して5°上方へ傾斜しています。
○上腕骨
・上腕骨頭は半球状をしており、
前額面から見ると、上腕骨体長軸に対して
約135°上内方に傾いています。
〜構成する関節〜
○胸鎖関節
・上肢帯と体幹を連結する唯一の関節です。
・胸骨柄上外側部の鎖骨端と鎖骨近位端、
第1肋骨軟骨上縁との間で構成されます。
・関節面の形状から鞍関節に分類されます。
しかし、関節円板があることから機能的には
球関節になります。
○肩鎖関節
・肩甲骨と鎖骨からなる関節です。
・関節面の形状から平面関節に分類されます。
・肩峰の鎖骨端は内上方に関節面が向いており、
鎖骨と連結しています。
・水平面上での肩甲骨と鎖骨との角度は約60°です。
○肩甲上腕関節
・上腕骨頭と肩甲骨関節窩からなる球関節です。
・これが一般的に肩関節と言われる部分になります。
(なかなか肩は複雑ですよね笑)
・肩甲骨関節窩の面は上腕骨頭の1/3しかなく
上腕骨頭の縱径は肩甲骨関節窩の約1.9倍、
横径は約2.3倍になります。
※細かい数字ですね汗
頭の片隅にでも入れておきましょう!
○肩甲胸郭関節
・肩甲骨前面とこれに接する胸郭肋骨面との間のことです。
・真の関節ではなく関節面や関節包は存在しません。
・しかし、肩複合体の可動性を確保する上で
重要な役割を担っています。
○肩峰下関節(第2肩関節)
烏口肩峰アーチ
⇨肩峰、烏口突起、それらを結合している烏口肩峰靭帯で
形成されているアーチ部分のことです。
・烏口肩峰アーチは、肩甲上腕関節の屋根を形成しています。
・烏口肩峰アーチと上腕骨頭の間で形成される範囲を
肩峰下関節(第2肩関節)を呼んでいます。
・肩峰下間接も真の関節ではありません。
〈まとめ〉
どうでしたか?
似たような名前が多くて頭がごちゃごちゃに
なるかもしれませんがこれも覚えるのであれば
自分や友達の身体を触りながら練習すると
効率よく勉強できます!
解剖学を覚えるなら触ってなんぼですよ!
今回はこれで以上です。
けん@理学療法士