〈はじめに〉
今回は
頭頂葉について
まとめました。
頭頂葉は、
周囲にある脳からの
情報を集めて認識する場所になります。
機能を含めて障害の症状も
様々なので1つ1つ
押さえていきましょう。
それではやっていきましょう!
〈頭頂葉の全体像〉
頭頂葉は、
中心溝、頭頂後頭溝、Sylvius裂を
境界にそれぞれ前頭葉、後頭葉、側頭葉を
接しています。
また
・身体各部の体性感覚が入力する体性感覚野
・様々な情報を統合・認知する頭頂連合野
上記2つに分けられます。
○体性感覚野
・一次体性感覚野
対側の身体各部の体性感覚に関わりがあります。
・二次体性感覚野
一次体性感覚野、視床から感覚刺激を受けとります。
○頭頂連合野
・上頭頂小葉
⇨体性感覚連合野
①
一次体性感覚野から感覚の情報を受け取ります
↓
空間内での身体の位置、
運動に関する情報を統合・認識します
②
後頭葉から視覚の情報を受け取ります
↓
運動を認識、立体視空間感覚に関わります
・下頭頂小葉
⇨縁上回
体性感覚連合野から
感覚情報・視覚情報を受け取り、
物体を認識します。
⇨角回
後頭葉から言語に関する
視覚情報を受け取ります。
読み、書き、計算など
一連の行為に関わります。
〈頭頂連合野とは?〉
頭頂連合野とは、
大脳皮質の他の領域で受け取った
感覚・聴覚・体性感覚
(温痛覚、触覚、深部感覚)など
を統合・認知することで、
物体の識別(何であるか)や
空間認知(どこにあるか)を行います。
①
統合された情報は、
前頭連合野に送られます。
↓
適切な運動計画(何をすべきか)が行われます。
〈頭頂葉の障害〉
○半側空間無視
・障害部位
⇨右頭頂葉後方、
下頭頂小葉や上頭頂小葉など
・症状
⇨全視野が目に入っているにも関わらず
意識して注意を向けない限り、
左側(病巣の反対側)の物体に
気づくことができないです。
○身体失認
・障害部位
⇨右頭頂葉後方、
上頭頂小葉や下頭頂小葉など
・症状
⇨障害側の対側へ注意が病的に乏しくなり、
存在しないかのように扱うようになります。
○失読失書
・障害部位
⇨左角回
・症状
⇨身体部の名称を言われたり、
触られたりしても、
その部位を指示できなくなります。
(症状は両側に出現します)
○Gerstmann(ゲルストマン)症候群
・障害部位
⇨左角回
・症状
⇨手指失認、左右失認、失書、失算の
4徴を呈するモノになります。
その他に
○観念性失行
○観念運動失行
○構成障害(構成失行)
○肢節運動失行
○着衣失行
上記のような症状があります。
(また書き足していきます!)
〈まとめ〉
頭頂葉については
どうでしたか?
機能、障害による症状も
たくさんあり難しいと
感じるかもしれません。
まずは、頭頂葉の機能と
障害の名称を覚えてから
詳しく理解していきましょう!
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
頭頂葉の機能、障害は
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
コメント、TwitterでのDM、リプ
お待ちしております!
学生さんの国試の勉強や
実習での悩み、相談も
承っております!
けん@理学療法士