〈はじめに〉
今回は、
側頭葉について
まとめました。
側頭葉は
主に聴覚や視覚からの情報が
集まる場所になります。
損傷部位により
障害も異なってきますので
区別できるように
勉強していきましょう。
それではやっていきましょう!
〈側頭葉の全体像〉
側頭葉は、
大脳の側面でSylvius裂より
下の部分に存在します。
一次聴覚野、聴覚周辺野、
側頭連合野、Wernicke野の
4つの領域に分かれています。
○一次聴覚野
・機能
⇨耳からの聴覚情報を受け取り、
音として感じます。(41、42野)
○Wernicke野
・機能
⇨言語を理解するために
働きます。(左22野)
○聴覚周辺野(聴覚連合野)
・機能
⇨一次聴覚野で受け取った聴覚情報を
過去の記憶と合わせることで、
何であるか解釈します。
○側頭連合野
・機能
⇨視覚情報に基づく物体認識や、
高次の聴覚情報処理、
記憶に関わっています。(37野)
〈聴覚性失認〉
一次聴覚野、聴覚周辺野が障害されると
下記のようになる。
「皮質聾」
⇨一次聴覚野の障害になります。
音を音として認識できません。
(電話がなっても気付かない)
患者によっては、
聾を否定し聞こえないのに
聞こえると言う方もいます。
「環境音失認」
⇨聴覚周辺野の障害になります。
聞こえている音が何の音なのか
分からなくなります。
(電話がなっても何の音なのか分からない)
〈視覚性失認〉
「物体失認」
⇨左後頭葉の視覚前野から
側頭葉の側頭連合野にかけて
腹側視覚路が障害されると起こります。
見ただけではその物体が
何か分からなくなります。
視覚以外の感覚
(聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を
使うことでその物体が何か分かります。
「相貌失認」
⇨右後頭葉の視覚前野から
側頭葉の側頭連合野にかけて
腹側視覚路が障害されると起こります。
家族や友人であっても
顔を見ただけでは
誰か分からなくなります。
服装、声、髪型などの特徴を
手がかりにすると誰か判断できます。
〈まとめ〉
側頭葉については
どうでしたか?
今回のポイントとして
側頭葉の領域では
・一次聴覚野
・Wernicke野
・聴覚周辺野(聴覚連合野)
・側頭連合野
の4つがあること。
そして、
障害として
・聴覚性失認
⇨皮質聾
⇨環境音失認
・視覚性失認
⇨物体失認
⇨相貌失認
上記のようになります。
各機能は各自
復習して自分のモノに
していきましょう!
今回は以上です。
〈最後に〉
Q.
側頭葉の機能、障害は
分かりましたか?
A.
はい or いいえ
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けん@理学療法士