今回は、
肩関節周囲の靭帯や関節包について
まとめました。
肩関節は、
複数の関節や運動方向があるため
覚えにくい部分でもありますが
名称や付着部分で分かりやすい場所もあります。
筋肉だけでなく、
他の靭帯や関節包も大切です。
また上肢疾患だけでなく
脊椎の疾患、下肢の疾患でも
影響が出てくる、原因となる部位にも
なる可能性が考えられるのでしっかりと
頭に叩き込んでおきましょう!
それではやっていきましょう!
〈肩関節(肩複合体)の靭帯〉
〜胸鎖関節〜
○前胸鎖靭帯
・胸骨柄前面と鎖骨の胸骨端との間に付着しており、
関節の前面を補強しています。
○後胸鎖靭帯
・胸骨柄後面と鎖骨の胸骨端との間に付着しており、
関節の後面を補強しています。
○肋鎖靭帯
・鎖骨近位端にある肋骨結節と
第1肋骨、肋軟骨との間に付着しています。
○鎖骨間靭帯
・頸切痕に張っている靭帯であり、
左右の鎖骨近位端を結合しています。
○胸鎖関節包
・前、後胸鎖靭帯に包まれており補強してます。
○関節円板
・胸鎖関節には線維軟骨の関節円板が存在しています。
・関節円板は、
関節の適合性を高め、衝撃を緩衝し
運動を誘導する役割があります。
〜肩鎖関節〜
○上・下肩鎖靭帯
・肩鎖関節の上に位置しており、鎖骨と肩峰を連結している。
・関節面周囲を巻き込んで、関節を水平方向へ補強しています。
○烏口鎖骨靭帯
・鎖骨の肩峰端下面と烏口突起を結合している靭帯であり、
円錐靭帯と菱形靭帯の2つからなっています。
円錐靭帯 ⇨ 後内側部
菱形靭帯 ⇨ 前外側部
ともに関節を垂直に補強しています。
○関節円板
・肩鎖関節にも関節円板は存在しています。
ただ存在しない場合もしばしばある。
〜肩甲上腕関節〜
○関節上腕靭帯
・関節包の前および下壁が肥厚したものであり、
3つの線維束からなっています。
①上関節上腕靭帯
・肩甲骨の関節上結節から始まり、
上腕骨解剖頸に付着しています。
②中関節上腕靭帯
・肩甲骨関節窩前縁の上、中面から始まり、
上腕骨解剖頸の前面に付着しています。
・上肢下垂位に近い肩関節外転から
肩関節外旋位で緊張します。
③下関節上腕靭帯
・関節唇を含んだ肩甲骨関節窩下縁から始まり、
上腕骨解剖頸の前、後下縁にかけて付着しています。
・これは前部束、後束部、腋窩陥凹に分けられます。
前部束 ⇨ 肩関節外転外旋位で緊張します
後束部 ⇨ 肩関節外転内旋位で緊張します
腋窩陥凹 ⇨ 肩関節90°外転位で緊張し、
その肢位で肩関節の前後の安定性に関与しています。
○烏口上腕靭帯
・烏口突起の付け根から始まり、上腕骨大結節に付着しています。
・肩関節屈曲、伸展、外旋時に緊張します。
○関節唇
・関節窩には線維軟骨性の関節唇が存在しています。
関節唇があることで関節窩のくぼみが深くなり
上腕骨頭との適合性を高めています。
・上腕二頭筋長頭腱は関節唇に付着しています。
○滑液包
・肩関節周囲には、筋、腱、関節包、靭帯、骨などの
構成組織間の摩擦を軽減させるための滑液包があります。
①肩峰下滑液包
・肩峰下部と棘上筋との間に存在しています。
②三角筋下滑液包
・肩峰下滑液包の延長した部分であり、
三角筋と棘上筋、上腕骨頭との間に存在しています。
〈まとめ〉
肩関節周囲の靭帯・関節包は
どうだったでしょうか?
難しかったですか?
簡単でしたか?
どちらにせよ
反復して覚えていきましょう。
〈最後に〉
Q.
今回の記事は
「肩関節周囲の靭帯・関節包」に
なりますがもう少し肩について勉強したいと
思いましたか?
A. はい or いいえ
コメントやTwitterでのDM、リプ
お待ちしております。
けん@理学療法士