肌の構造が分かったら次は最低限知っておきたい肌の仕組み(機能)があります。
肌の機能として「バリア機能」と「ターンオーバー」の2つが大切です。
2つをまとめています。
○バリア機能とは?
肌のバリア機能を簡単に言うと
「外部からの刺激をブロックし、水分の蒸発を防ぐこと」です。
身体を守るバリア機能としての役割があります。
その中でも「角層」が重要になります。
角層は角質細胞がびっしりと規則正しく並んでおり、
その隙間にはセラミドを代表とする細胞質間脂質をいうモノが満たされています。
この構造によって外部からの刺激に守られ、肌の水分の蒸発を防いでいます。
1バリア機能の低下
肌のバリア機能が低下してしまうと、肌が乾燥しかゆみを伴うこともあります。
・スキンケアによる摩擦
・肌のpHがアルカリ性に傾く
・紫外線などの太陽光線
・花粉や大気汚染などのアレルゲン
・加齢に伴う細胞間脂質や水分量の低下 など
よく聞く話が「敏感肌なんです」という方がいますが
これはバリア機能の低下により化粧品による刺激感や赤み、かゆみが出やすい状態のことです。
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バリア機能の低下を感じたら水分が蒸発しやすく乾燥する
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対策として保湿を十二分にすることが大切
普段感じる刺激や痒みは、化粧品などの影響ではなく
根本的は肌のバリア機能(肌の状態)が悪くなったことが考えられますね。
対策としては、保湿を十分に行うことです。
○ターンオーバーとは?
「ターンオーバー」とは簡単に言うと「皮膚の新陳代謝」のことです。
肌は、表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されています。
その中で表皮はおよそ1ヶ月かけて生まれ変わるのです。
ただ部位により変動はあります。
細胞が形を変えながら押し上げられ、最終的には垢として剥がれ落ちます。
夏場に日焼けをすると思いますが
日が経つにつれて薄くなるのは紫外線によりできたメラニンが
ターンオーバーによって徐々に表皮に押し出され剥がれ落ちるためです。
ターンオーバーのサイクルは歳を重ねるにつれ遅くなります。
日焼けや蚊に刺された後も加齢により残りやすくなるのも、
このサイクルが遅くなる影響です。
綺麗な肌を作るには、
正常なターンオーバーが起こる必要があります。
また、正常なターンオーバーにより
「キメ」の整った美しい肌が作られます。
肌が綺麗に見える理由は、
肌の凹凸が少ないと光が綺麗に反射されるためです。
そのため肌にツヤや透明感を与えてくれます。
しかし、
ターンオーバーが乱れると角層がなくなり
「くすんだ肌」や毛穴が詰まってニキビの原因にもなります。
1ターンオーバーに与える影響因子は?
1つ目は「生活習慣」。
加齢だけでなく、睡眠や食事、運動といった生活習慣にも影響を受けます。
寝不足が続いたり、偏った食事をしているとニキビができやすく肌荒れしやすいです。
”スキンケア”は、ただ化粧品を使うだけでは不十分ですね。
肌の土台を整えるためには、
「十分な睡眠を確保すること」
「バランスの取れた食事」を
心がけることが大切。
2つ目は「紫外線」。
バリア機能とターンオーバーともに影響が受けるモノがあります。
それが「紫外線(UVA)」です。
紫外線により肌細胞にダメージが加わるとターンオーバーが乱れます。
そして、「バリア機能の低下」や「角層の過形成」が起こると
ガサガサな「汚い肌」になってしまいます。
ガサガサで汚い肌は嫌ですよね。
ちなみに日焼け止めを塗る習慣がある人は、
塗る習慣がない人に比べて「肌のキメ」が整っています。
○最後に
・バリア機能に大切な役割を果たすのが角層である。
・バリア機能の低下による肌の乾燥を防ぐために保湿が大切。
・ターンオーバーのサイクルは年齢を重ねると徐々に遅くなる。
・ターンオーバーが正常だと凹凸が少ない綺麗な肌が作られる。
・十分な睡眠やバランスの取れた食事などは、肌の土台を作るために大切なこと。
・紫外線はバリア機能やターンオーバーの双方に影響を与える。
肌のバリア機能がどういう役割があるのか、
機能低下が起こった時にどのように対応していくか
考えなければいけませんね。
またスキンケアで使う化粧品だけでなく
普段の生活習慣も大切なことが分かりましたね。
勉強したことを少しずつまとめてシェアしていきます。
KENTO