【脳神経】視床周囲の機能解剖を勉強しよう!

 

〈はじめに〉

 

今回は

「脳神経」について

「視床周囲の機能解剖」

まとめました。

 

 

この記事では
・視床の機能解剖をもう一度勉強したい

・周囲の構造が理解できない

 

という方は

見て頂けると良いです!

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈視床とは?〉

 

はじめに

視床は脳幹と終脳との間

位置しています。

 

間脳の中心的な存在で

身体の内外から大脳皮質に

伝えられ情報の中継核に

なります。

 

視床の外側に位置している

内包後脚や内包膝を

下降する線維は

視床出血により損傷される

可能性があります。

 

次は視床周辺の構造に

いきましょう!

 

 

〈視床の周辺の構造とは?〉

 

視床出血による血腫の

 

・大きさ

・進展方向

 

により

周辺の組織の損傷を

引き起こす可能性が高くなります。

 

そのため

周辺の構造の位置や機能を

理解しておく必要があります。

 

 

〈視床下部と視床上部とは?〉

 

視床の前下方 ⇨ 視床下部

視床下部の背部 ⇨ 視床上部

 

があります。

 

 

○視床下部

 

・第3脳室底

・漏斗

・乳頭体

・下垂体後葉

 

が含まれています。

 

また大脳辺縁系に属してます

 

身体の恒常性維持

これは

摂食や飲水行動を調節

生殖や攻撃•防御行動

成長などに関わっています。

 

自室神経の最高中枢であるため

血液循環の調節や体温調節など

睡眠•覚醒の調節を行なっています。

 

乳頭体

パペッツ回路の一部であり

記憶に関わります

 

 

○視床上部

 

・松果体

・視床髄条

・手綱核

・手綱

・手綱交連

・後交連

 

からなります。

 

松果体

日内変動リズムの調節

視床髄条と手綱核は嗅覚

関係しています。

 

 

〈内包とは?〉

 

視床の前方外側内包膝

外側内包後脚と言い

視床に入出力する

視床放線があります。

 

視床放線は

側頭葉全部を除く

大脳皮質のほぼ全体に投射し

皮質から視床に

投射もしています。

 

 

その他にも

 

・前頭橋路

・皮質核路

・皮質脊髄路

・皮質橋網様体脊髄路

・皮質延髄網様体路

・頭頂、側頭、後頭橋路 など

 

上記のような

投射線維が下降します。

 

さらにその外側には

淡蒼球被殻があり

視床との連絡線維が

通ります。

 

 

○前頭橋路

 

前頭連合野、運動前野、

補足運動野などから

対側小脳半球皮質に

向かう線維束です。

 

前頭葉の機能である

認知・情動面や

フィードフォワードシステムとして

協調運動に関係しています。

 

内包後脚を通りますが

運動前野や

補足運動野から出た線維は

内包膝に近い部分を通ります。

 

 

○皮質延髄路

 

運動野から脳神経核に向かう

皮質核路の中心的線維で

内包膝を下降します。

 

・呼吸

・嚥下

・構音 など

 

上記のような機能に

関係しています。

 

 

○皮質脊髄路

 

運動野全体から腹側にある

中脳大脳脚を経由して

対側の脊髄前角細胞に向かう

長い神経路です。

 

随意運動を行い

内包後脚の前方部分を

前から

 

・手

・上枝

・体幹

・下肢

・足

 

に関係している線維が

下降します。

 

 

○皮質橋毛様体路

 

補足運動野や背側運動前野を

起点としています。

 

下降しながら橋背側にある

網様体に向かい

橋網様体脊髄路に作用します。

 

予測的姿勢制御として

同側の体幹、股関節伸展を

保証しています。

 

 

○皮質延髄毛様体路

 

内包後脚では

皮質脊髄路の後方を通ります。

 

随伴的姿勢制御として

両側の屈曲運動に関わる

延髄網様体脊髄路に

作用します。

 

 

〈まとめ〉

 

視床周辺の機能解剖は

いかがでしたか?

 

最後にもう一度

まとめておきます。

 

 

○視床とは?

脳幹と終脳との間に位置。

身体の内外から大脳皮質に
伝えられ情報の中継核になる。

視床の外側に位置する
内包後脚や内包膝を
下降する線維は
視床出血により損傷される
可能性がある。

 

 

○内包とは?

視床の前方外側 ⇨ ”内包膝”
外側 ⇨ ”内包後脚”

視床に入出力する視床放線がある。

 

 

○視床放線とは?

側頭葉全部を除く
大脳皮質のほぼ全体に投射し
皮質から視床に投射している。

 

 

○その他の経路

・前頭橋路
・皮質核路
・皮質脊髄路
・皮質橋網様体脊髄路
・皮質延髄網様体路
・頭頂、側頭、後頭橋路 など

上記のような
投射線維が下降する。

さらに外側には
淡蒼球と被殻があり
視床との連絡線維が通る。

 

 

上記内容だけは

覚えておきましょう!

 

今回は以上です。

 

 

〈引用・参考文献〉

 

・吉尾雅春

 視床と周辺の機能解剖

 PTジャーナル・第52巻・第5号

 2018年5月 pp389-396

 

 

〈最後に〉

 

Q.

視床の周辺解剖は

分かりましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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