【高次脳機能障害について】〜記憶障害・社会的行動障害〜

 

〈はじめに〉

 

今回は

高次脳機能障害の

記憶障害と社会的行動障害について

まとめました。

 

記憶障害は臨床の場で

関わることが多い印象です。

 

認知症患者さんにも多いと

感じています。

 

社会的行動障害は

本人の性格なのか、

障害から出現している症状なのか

区別しないといけないと考えています。

 

病巣や症状、対応方法を

学んでいきましょう。

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈記憶障害とは?〉

 

記憶の形成の3段階である

 

①記名

②保持

③想起

 

上記のいずれかが障害されて

新しいことが覚えられなかったり

思い出すことができなくなる状態

 

代表的なものとして、

『健忘症』があります。

 

 

○主な病巣は?

 

海馬などがある大脳辺縁系になります。

 

 

○健忘症とは?

 

陳述記憶の障害になります。

 

健忘症には、

『前向性健忘』

『逆向性健忘』

の2種類があります。

 

前向性健忘(記名障害)

 

発症してから

新しいことを覚えることが

できないです。

 

頼まれごと

 初めてすること など

 

 

逆向性健忘(想起障害)

 

発症前に覚えたことを

思い出すことができないです。

 

比較的、

最近の記憶が障害されます

 

顔を見ても誰か思い出せない

 知っていることを思いだせない など

 

 

○リハビリでの対応は?

 

覚えるべきことを復唱したり

 すでに知っていることと

 関連付けして覚える練習をする

 

メモやカレンダーに記入することを

 習慣化する

 

 

〈社会的行動障害とは?〉

 

感情を適切にコントロールできずに、

不適切な行動をとる状態

 

 

○主な病巣は?

 

前頭連合野になります。

 

 

○社会的行動障害の症状は?

 

感情を抑えられない

 

自発的に行動できない

 

ギャンブルが好きになる

 

すぐかっとなり大声を出す

 

他人や物事に興味を示さない

            など

 

 

○リハビリでの対応は?

 

・感情的になりやすい場合

 ⇨行動の前に1度確認する癖をつける

 

・発動性の低下が見られる場合

 ⇨やること(するべき)リストを作る

 

・周囲の人に協力を求める

 患者を責めない

 問題を起きるパターンを分析して

 予防をしてもらう

                など

 

 

〈まとめ〉

 

各障害の病巣や症状は

理解できましたか?

 

記憶障害では、

主に2種類の症状があります。

 

発症前の記憶か

発症後の記憶の

どちらに障害があるか

日常生活や会話から

情報を取っていきましょう。

 

社会的行動障害では、

患者さんに共感しつつ

対応策を考えていく必要があります。

 

まずは基礎をしっかりと固めていきましょう!

 

今回は以上です。

 

 

〈最後に〉

 

Q.

高次脳機能障害の勉強は

難しいですか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

 

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