【下肢の運動】足関節の構成を勉強しよう!

 

〈はじめに〉

 

今回は

「下肢の運動」について

「足関節の構成」

まとめました。

 

この記事では
・足関節の構成が分からない

・関節と靭帯が多くて覚えられない

 

 

という方は

見て頂けると良いです!

 

それではやっていきましょう!

 

 

〈足関節の構成について〉

 

○足部の骨

 

足部

 

・7つの足根骨

・5つの中足骨

・14の指骨

 

合計26個の骨からなり

身体の全体重を支持しています。

 

 

○足部の関節

 

関節

 

・距腿関節

・足根間関節

(距骨下関節、踵立方関節、

 楔立方関節、距踵舟関節、楔舟関節)

・足根中足関節

・中足間関節

・中足趾(指)節関節

・趾(指)節間関節

 

があります。

 

数は多いですが

骨同士の名前での繋がり

多いので骨を覚えておけば

イメージはし易いです。

 

 

〈距腿関節とは?〉

 

・関節窩

脛骨の下関節面と内果•腓骨外果

 

・関節頭

距骨上面の滑車

 

上記から構成される

らせん関節(蝶番関節)

になります。

 

付着する靭帯

 

・内側(三角)靭帯

⇨脛舟部、脛踵部、前脛距部、後脛距部

・前距腓靭帯

・後距腓靭帯

・踵腓靭帯

 

上記4つがあります。

 

距腿関節の動き

底屈と背屈となります。

 

運動の自由度1の関節です。

 

 

距骨滑車の幅

後方により前方の方が

約5㎜広いです。

 

そのため

底屈位では関節の遊びがあり

わずかに内転と外転が可能です。

背屈位では関節窩が関節頭に

固く挟み込むので

内転や外転の運動は出来ません。

 

 

○足の基準線とは?

 

踵から第2趾(指)に

抜ける線のことを言います。

 

この基準と比べ

距骨の長軸は前内側へ

距骨滑車の長軸は前外側へ

向いています。

 

また外果は内側より

少し後方にあります。

 

距腿関節での

底屈•背屈の運動軸は

水平-前額軸とはなりません。

 

背屈時には

足底はやや外側に向いて

底屈時には内側へ向きます。

 

 

〈距骨下関節とは?〉

 

距骨の下面と

踵骨上前面との間の関節です。

 

・前距踵関節

・中距踵関節

・後距踵関節

 

上記3つの部位で

接合している顆状関節

なります。

 

 

付着する靭帯

 

・骨間距踵靭帯(足根洞の内部)

・内側距踵靭帯

・外側距踵靭帯

 

上記3つがあります。

 

 

距骨下関節の動き

外転と内転

外返しと内返し

可能となっています。

 

外返し

回内-外転-背屈

内返し

回外-内転−底屈

と複合的な運動になります。

 

 

〈横足根関節とは?〉

 

・外側踵立方関節

・内側の距舟関節

 

上記2つからなります。

 

 

外科的切断部位として

ショパール関節と言います。

 

 

付着する靭帯

 

・距舟靭帯

・二分靭帯

・踵立方靭帯

・踵舟靭帯

・長足底靭帯

 

上記5つがあります。

 

長足底靭帯は、

踵骨隆起の前部から

立方骨、第2〜5中足骨底に

走行してます。

 

強い靭帯で表層にあり、

踵骨隆起から中節骨に至る

厚い腱性の足底筋膜です。

 

また

足の縦方向のアーチの

形成をしています。

 

 

横足根関節の動きは、

距舟関節が主となります

 

底屈と背屈

内転と外転

外返しと内返し

可能です。

 

しかし

いずれも可動域は小さいです。

 

 

〈足根中足関節とは?〉

 

内側楔状骨と第1中足骨、

中間楔状骨と第2中足骨、

外側楔状骨と第3中足骨、

立方骨と第4中足骨•第5中足骨との間に

ある関節になります。

 

これを総称して

足根中足関節と言います。

 

 

外科的切断部位として、

リスフラン関節とも言います。

 

 

付着する靭帯

 

・背側足根中足靭帯

・底側足根中足靭帯

・骨間足根中足靭帯

 

上記3つがあり、

合わせて足根靭帯

言います。

 

この関節は

滑り運動が主となり

わずかな底屈と背屈、

内転と外転が可能です。

 

 

〈中足間関節とは?〉

 

中足骨相互の半関節

なります。

 

背側中足靭帯、底側中足靭帯、

骨間中足靭帯で補強されています。

 

足の横アーチが

形成されている部分です。

 

 

〈中足趾(指)節関節とは?〉

 

中足骨と趾節基節骨の間の

球関節になります。

 

内側側副靭帯や

外側側副靭帯

底側靭帯、深横中足靭帯により

補強されています。

 

 

〈趾(指)節間関節とは?〉

 

手指と同じように

PIP関節とDIP関節があります。

 

内側側副靭帯と

外側側副靭帯により

補強された”蝶番関節

になります。

 

趾節間関節の動きは

屈曲と伸展になります。

 

〈まとめ〉

 

足関節の構成は

いかがでしたか?

 

最後にもう一度

まとめておきます。

 

 

○足部の骨

足部は

・7つの足根骨
・5つの中足骨
・14の指骨

の合計26個の骨からなり
身体の全体重を支持している

 

 

○足部の関節

・距腿関節
・足根間関節
(距骨下関節、踵立方関節、

 楔立方関節、距踵舟関節、楔舟関節)
・足根中足関節
・中足間関節
・中足趾(指)節関節
・趾(指)節間関節

 

 

○距腿関節について

・関節窩
⇨脛骨の下関節面と内果•腓骨外果

・関節頭
⇨距骨上面の滑車

上記から構成される
”らせん関節(蝶番関節)”

●付着する靭帯

・内側(三角)靭帯
⇨脛舟部、脛踵部、前脛距部、後脛距部
・前距腓靭帯
・後距腓靭帯
・踵腓靭帯

 

 

○距骨下関節について

距骨の下面と
踵骨上前面との間の関節

・前距踵関節
・中距踵関節
・後距踵関節

上記3つの部位で接合している
”顆状関節”

●付着する靭帯

・骨間距踵靭帯(足根洞の内部)
・内側距踵靭帯
・外側距踵靭帯

 

 

○横足根関節について

・外側踵立方関節
・内側の距舟関節

上記2つからなる

外科的切断部位として
”ショパール関節”

●付着する靭帯

・距舟靭帯
・二分靭帯
・踵立方靭帯
・踵舟靭帯
・長足底靭帯

 

 

○足根中足関節について

・内側楔状骨と第1中足骨
・中間楔状骨と第2中足骨
・外側楔状骨と第3中足骨
・立方骨と第4中足骨•第5中足骨

 との間にある関節になる

これを総称して
”足根中足関節”と言う

外科的切断部位として
”リスフラン関節”

●付着する靭帯

・背側足根中足靭帯
・底側足根中足靭帯
・骨間足根中足靭帯

上記3つがあり
合わせて”足根靭帯”

 

 

ちょっと多いですが

上記内容は覚えておきましょう!

 

今回は以上です。

 

 

〈引用・参考文献〉

・基礎運動学 第6版 補訂

 中村隆一

 斎藤 宏

 長崎 浩 著

 

 

〈最後に〉

 

Q.

足関節の構成は

分かりましたか?

 

A.

はい or いいえ

 

 

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けん@理学療法士

 

 

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