今回は、
肘の機能解剖学(基本構造)を
まとめました。
肘の基本構造を理解することで
肘関節疾患やスポーツ(テニスや野球など)での
対応に役立つことでしょう!
何を学ぶにも基礎は大切になってきます。
それではやっていきましょう!
〈肘関節って?〉
・肘関節は、
腕尺関節、腕橈関節、近位橈尺関節の
3つの関節から構成されています。
・前腕と上腕を連結しており、
空間での手の位置を決めて、
手の機能を十分に発揮させるために
重要な役割を持っています。
〈肘関節の基本構造〉
〜構成する骨〜
○上腕骨滑車
⇨およそ320°が関節軟骨で覆われており、
尺骨近位部と腕尺関節を形成している。
○上腕骨小頭
⇨全面が関節軟骨に覆われており、
半球状で橈骨頭と腕橈関節を形成している。
・上腕骨遠位の関節面は長軸に対して
約30°前方へ回旋しています。
・上腕骨小頭と上腕骨滑車の関節面は、
内側上顆、外側上顆を結んだ線に対して約5〜7°内旋位となります。
・正面から見ると関節面は
内側上顆、外側上顆を結んだ線に対して約6〜8°外反位となります。
・橈骨頭は、240°が関節軟骨で覆われています。
上腕骨小頭と腕頭関節を形成、
橈骨頭と尺骨の橈骨切痕が近位橈尺関節を形成します。
・尺骨の滑車切痕は楕円形で、
上腕骨の長軸に対し約30°前方へ回旋しています。
また尺骨切痕の尺骨長軸に対し約4°外反しています。
〜構成する関節〜
○腕尺関節
・上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕で関節面を形成しています。
・関節の形状は蝶番関節ですが、
機能的にはらせん関節になります。
・尺骨の鉤状突起は、
上腕骨滑車の傾きに合わせて30°になります。
○腕橈関節
・上腕骨小頭と橈骨頭で関節面を形成します。
・関節の形状は球関節です。
・肘の屈曲、伸展を行うとともに前腕の回内外も行います。
○近位橈尺関節
・機能的には遠位橈尺関節とともに
前腕の回内外に関与します。
〈まとめ〉
肘関節のまとめはどうでしたか?
肘の基本構造も似たような名前が
いっぱいありましたね。
肘関節は比較的、
触りやすい部位が多いので
自分で確認しながらやってみましょう!
今回は以上になります。
けん@理学療法士